臨床検査科

臨床検査科の紹介

臨床検査科 石川 恵美
臨床検査科  主任部長
石川 恵美

臨床検査科の理念
「迅速かつ正確な検査を通じて患者様の診療支援を行います。」

 

臨床検査とは・・・

 病気診断のため、治療効果判定や病気の状態を評価するために必要な検査のことです。
 患者様から採取された血液や尿、喀痰などの分析を行う検体検査と、心電図や超音波検査など、患者様のおからだから直接測定して得た情報を解析する生体検査の2つに大別されます。

臨床検査技師とは・・・

 病院などの医療機関において種々の臨床検査を行う技術者であり、厚生労働省が認める国家資格を取得した医療従事者です。
 臨床検査技師の中でも様々な専門分野があり、各学会が認定する認定技師制度があります。当検査科にも各分野の認定技師が在籍しています。
 臨床検査科は、臨床検査科部長として医師1名、臨床検査技師31名(正職員25名、会計年度任用職員6名)、採血看護師8名で構成されています。病理診断科、輸血管理室にも技師が配属されています。

業務内容

中央採血室

 検査に必要な血液を採取します。検査項目により採血管が異なるため、自動採血管準備システムで採血管を準備し採血を行います。検尿がある方には採尿コップをお渡しします。

2F臨床検査科 中央採血室前待合い
中央採血室内

【採血を受ける際の主な注意点】
 採血は通常、上腕の静脈(肘静脈)より行いますので、腕を出しやすい服装(袖口の緩やかなもの)で来院してください。検査内容によっては前日、当日の食事の内容など事前の注意が必要な場合がありますので、医師の指示に従ってください。

生化学検査

 生化学検査では、患者様から採取した血液や尿、穿刺液などを専用の分析装置で分析し、依頼項目の測定を行います。肝機能、腎機能、脂質、血糖値、感染症、腫瘍マーカーなど多くの検査結果を迅速に、かつ正確に提供できるよう努力しています。

生化学自動分析装置 Labospect 008・006
免疫・感染症分析装置 Alinity i
血中薬物濃度分析装置 Dimension EXL200
腫瘍マーカー分析装置 Cobas e602

【測定項目】

  • 肝機能検査:AST・ALT・総ビリルビンなど
  • 腎機能検査:BUN(尿素窒素)・クレアチニン・尿酸・尿蛋白など
  • 心機能検査:CK・LDH・NT-proBNPなど
  • 蛋白:総タンパク・アルブミン・CRPなど
  • 脂質:総コレステロール・HDLコレステロール・LDLコレステロール・TG(中性脂肪)など
  • 糖尿病検査:血糖・尿糖・ヘモグロビンA1cなど
  • 内分泌検査:TSH・FT3・FT4など
  • 腫瘍マーカー:CA19-9・CEA・AFP・PSA・CA15-3・CA125・SCC・シフラ・NSEなど
  • 血中薬物濃度:タクロリムス・エベロリムス・シクロスポリンなど
  • その他:KL-6・sIL-2Rなど

血液検査

 血液検査では、血液中の赤血球数や白血球数、血小板数などを測定したり、血球の形態や異常細胞の有無を顕微鏡下で観察します。また、血液の固まりやすさや出血傾向を調べる凝固検査も行っています。

多項目自動血球分析装置XN3100 
全自動凝固測定装置 CN6000

【主な検査内容】

  • 血算:
    血球の数や大きさなどを測定し、貧血、感染症の有無、出血傾向などを調べます。
    血球数の増減が治療効果や輸血効果の判定にも用いられます。
  • 血液像:
    血液の塗抹標本を作製し、白血球の分類、血球の形態観察、白血病や癌細胞等の異常細胞の有無を顕微鏡下にて観察します。
  • 骨髄検査:
    骨髄は血球を産生する臓器です。ここから骨髄液を採取し、骨髄の塗抹標本を作製します。顕微鏡下にて骨髄細胞の形態や異常細胞の有無などを観察します。
  • 凝固検査:
    血液が凝固しにくい出血性疾患や、逆に血栓ができやすい血栓性疾患を調べる検査です。抗血栓療法のためにワーファリン等を服用されている方のモニタリングやヘパリン療法の指標にも用いられます。
  • フローサイトメトリー:
    リンパ球サブセット解析(CD4、CD8、CD3、CD19)や、移植関連検査で、末梢血造血幹細胞CD34陽性細胞数の測定などを行います。

一般検査

 一般検査では、尿、便、体腔液などを専用機器で分析を行い、精査が必要な場合は顕微鏡にて観察します。様々な種類の検体から得られる所見を見逃さず、かつ迅速に検査結果を報告できるよう心がけています。

全自動尿検査システム

【主な検査内容】

  • 尿定性検査:
    尿中の蛋白や糖、潜血などの性状を調べます。
  • 尿沈渣検査:
    尿中の細胞などを観察し、腎・泌尿生殖系の病変の検索や治療効果判定を行います。
  • 妊娠反応検査:
    妊娠時に分泌されるホルモンを検知するキットを用いて検査します。感度が高いキットを採用しているため、早期に陽性がわかります。
  • 便潜血反応:
    便中に血液が混ざっていないか調べます。下部消化管出血などの発見ができます。
  • 髄液検査:
    髄液を穿刺して、中枢神経系の病態を調べます。
  • 穿刺液検査:
    胸水、腹水、心嚢液、関節液など、それぞれの体腔液が溜まった原因や病態を推定するための検査です。
  • その他:
    尿中薬物検査、CAPD排液検査、便虫卵検査、便中好酸球検査、気管支肺胞洗浄液検査、喀痰・便中好酸球検査など

微生物検査

 微生物検査では、感染症が疑われる患者様から採取した検体に起炎菌(炎症を起こしている原因菌)が存在しているかどうかを調べます。起炎菌を認めた場合、有効な抗菌薬を特定するため、追加の検査(薬剤感受性検査)を行います。

微生物同定感受性装置
質量分析装置

【主な検査内容】

  • 塗抹検査
  • 質量分析器を用いた迅速同定検査
  • 培養・同定検査
  • 薬剤感受性検査
  • 迅速検査(細菌・ウイルス抗原)
  • β-Dグルカン測定、エンドトキシン測定
  • 遺伝子増幅検査(PCR法)

【院内感染対策】

  • ICT活動
    毎週1回院内ラウンドに参加し、耐性菌検出状況や分離菌の感受性状況などの情報を院内に提供しています。
  • アンチバイオグラムの作成
    年1回、当院で検出された主な菌の薬剤感受性率を集計し、医師などに配布しています。

輸血管理室

 県立宮崎病院輸血管理室は、平成13年12月、輸血業務の一元化に伴い臨床検査科内に設置されました。主な業務は、血液製剤の管理、輸血検査、日本臓器移植ネットワーク宮崎県HLA検査センターとしての業務、輸血情報の提供等を行っています。輸血療法責任医師のもと、時間内は認定輸血検査技師を含む2名の臨床検査技師が常勤し、時間外は臨床検査科の職員が24時間体制で緊急輸血への対応をしています。

全自動輸血検査装置
  • 輸血関連検査
    ABO血液型、Rh血液型、不規則抗体検査、抗体同定検査、抗体価検査直接・関節抗グロブリン検査、交差適合試験など
  • 輸血用血液製剤の供給と保管管理
    赤十字血液センターとの連携、輸血管理システムによる管理
  • 自己血管理
    手術準備として採血された自己血を同種血と同様に管理しています。
  • アルブミン製剤の供給と保管管理
  • 組織適合検査
    HLAタイピング、リンパ球直接クロスマッチ

生理検査

 生理検査室では、技師が検査機器を使用し直接患者様を検査する生体検査を行っています。
 中央検査受付にて受付後、案内に従い生理検査室へお進みください。

  • 心電図検査
    不整脈や心筋の状態などを調べます。両手首、両足首、胸に直接電極を取り付け、心臓から発生する微弱な電気信号を記録します。着脱の簡単なお洋服でお越しください。検査時間は約5分です。
  • マスター負荷心電図検査
    運動により引き起こされる狭心症や不整脈の有無を調べます。2段の階段を昇降運動し心臓に負荷をかけ、心電図の変化をみます。検査時間は約15分(運動時間は3~5分)です。
  • トレッドミル検査(要予約)
    医師立ち会いのもとで運動負荷をかけ心電図の変化を調べます。心電図電極と血圧計を装着した状態で、動くベルトの上を歩行し、徐々にベルトの速度と傾斜を上げて心臓に負荷をかけます。負荷前~負荷中~負荷後の心電図と血圧を記録します。検査時間は約40分(運動時間は10~15分)です。
  • ホルター心電図検査(要予約)
    携帯型心電計で心電図を長時間記録し、不整脈の有無や心電図変化を調べます。心電計の装着(1日目)と取り外し(2日目)があるため、二日連続で来院していただく必要があります。
    また、解析の参考としますので検査中の行動や症状を記録していただきます。機械装着中は、入浴やシャワーはできません。機器の装着にかかる時間は約15分です。

  • 肺機能検査(精密検査は要予約)
    肺の容量や機能を調べます。口でマウスピースをくわえ、鼻はノーズクリップで閉じます。
    技師の声かけに合わせて、口で吸ったり吐いたりしていただきます。患者様のご協力が必要です。検査時間は約10分、精密検査の場合は約30分です。
  • 血圧脈波検査
    動脈の狭窄や閉塞の有無、動脈硬化の程度を調べます両上腕と両足首にカフを巻き、両手首に心電図用電極、胸部に心音図用電極を装着し、両腕・両足の血圧を測定します。足首の血圧測定は少し痛みを感じる場合があります。また、人工透析をされている方は、お申し出ください。検査時間は約10分です。
  • 脳波検査(要予約)
    脳から発生する微弱な電気信号を波形として記録し、てんかんの診断や治療効果、脳障害なを評価する検査です。ペーストを使って頭皮に小さい皿状の電極を装着します。目を閉じ、安静にした状態で測定します。必要に応じて、開眼や深呼吸をお願いしたり、光刺激を行ったりすることがあります。検査時間は約1時間です。
  • 尿素呼気試験
    ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染の有無を調べる検査です。空腹時に実施する検査のため、食事は8時間前まで、飲水は2時間前までを厳守してください。検査時間は約25分です。
  • 【超音波検査】(要予約)
    検査部位にエコーゼリーを塗布し、プローベを直接肌に当てて、検査します。検査中に体の向きを変えていただいたり、息止めをお願いしたりすることがあります。臨床検査科では心臓、頚動脈、腹部超音波検査を行っています。検査時間は約30分です。
  • 【睡眠ポリグラフィー検査】
    睡眠時無呼吸症候群の原因や程度を調べたり、治療方針を決めたりするための精密検査です。
    入院していただいて睡眠の状態、呼吸の状態、いびきの状態、体の酸素の状態などを調べます。検査の際、複数の検査センサーを頭、顔、体につけます。

認定資格(令和2年4月現在)

  • 認定血液検査技師 3名
  • 骨髄検査技師 2名
  • 認定輸血検査技師 2名
  • 認定臨床微生物検査技師 1名
  • 感染制御認定検査技師 1名
  • 超音波検査士(循環器、消化器、血管) 8名
  • 血管診療技師 2名
  • 細胞検査士 5名
  • 国際細胞検査士 1名

学会活動

  • 日本臨床衛生検査技師会
  • 宮崎県臨床検査技師会
  • 日本検査血液学会
  • 日本臨床微生物学会
  • 日本感染症学会
  • 日本輸血・細胞治療学会
  • 日本超音波医学会
  • 日本超音波検査学会
  • 日本臨床細胞学会
  • 細胞検査士会
  • 国際細胞学会
  • 日本臨床細胞学会九州連合会

栄養管理科

栄養管理科 池田 直子
栄養管理科
池田 直子

 栄養管理科は安全でおいしい食事の提供ならびに治療効果の高い栄養管理をめざし、医師1名、管理栄養士10名と平成18年度より給食業務を委託した委託職員で入院中の患者さまの栄養管理を担当しています。

栄養管理科の理念

  1. 安全でおいしい食事を提供します
  2. 治療効果の高い栄養管理をめざします

食事について

 当科では、医師の指示に基づき、食事療法を必要とする患者さまには特別治療食を、食事制限のない一般の患者さまには一般食として、個々の患者さまの病状に適した食事を提供しています。

 入院中は管理栄養士がベッドサイドに訪問し、治療食の説明を行い、患者さまから直接食事についてのご意見を伺うことで、より食べやすい食事がお出しできるように努めています。

 また、食物アレルギーをお持ちの患者さまへは、アレルギー対応の食事を提供しますので、スタッフへお申し出ください。

  • 一般食
    基本食、軟食、幼児食、小児基本食、離乳食、経口流動食、嚥下食
  • 特別食
    易消化食、エネルギー調整食、ナトリウム調整食、蛋白調整食、小児蛋白調整食、カリウム蛋白調整食、脂肪調整食、貧血食

【配膳時間】 朝食:8時  昼食:12時30分 夕食:18時

地産地消の日

 日頃より地元の食材を使用し、月1回は、宮崎県産の食材を積極的に取り入れた献立を、メッセージカードを添えて提供します。

チキン南蛮

嚥下食について

 摂食・嚥下機能の低下に配慮した食事です。「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013」に準拠しています。看護師、言語聴覚士と連携して患者さまの嚥下能力に適した食事を提供しています。

【学会分類コード2-2に準拠】
【学会分類コード3に準拠】

特別メニューについて

 毎週水、木、金の3日間に特別(選択)メニュー食を実施しています。
 対象の方は、一般食(基本食、軟食、小基)を提供中の患者さまです。なお、特別メニューを選ばれた場合、 別途料金が必要となります。

【通常メニュー】
【特別メニュー】

【通常メニュー】
【特別メニュー】

栄養管理について

 当科では、特別な栄養管理を必要とする患者さまに栄養管理計画を作成し、患者さまのからだの状態に応じて必要な栄養を提供できるよう努めています。

 また、検査値・身体計測値、食事摂取状況等を管理栄養士が定期的に確認し患者さまの栄養状態を評価しています。

個別栄養食事指導(入院・外来)

 治療のために、患者さま1人1人の病態に合わせた個別の栄養食事指導を実施しています。(予約制)
 必要に応じて、ご家族にもご説明します。

栄養教室

【糖尿病教室】
日時:毎週月・木 午後2時
場所:栄養相談室
内容:医師・看護師・管理栄養士による講話
【腎臓病教室】
日時:毎月第2木曜日 午後4時
場所:栄養相談室
内容:医師・管理栄養士による講話
【心臓病教室】
日時:毎月第4金曜日 午後2時
場所:5階東病棟
内容:管理栄養士による講話

エントランス相談

日時:毎月第1・3水曜日 午前10時~12時
場所:1階 相談室

栄養サポートチーム(NST)について

NSTとは、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、歯科医師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がそれぞれの専門性を活かし、患者さま一人一人に適した栄養療法を検討するチームです。
栄養障害の改善や、経管栄養から経口摂取、経腸栄養への移行を目指し治療を進めている患者さまを対象に定期的に輸液管理、栄養摂取状況、各種検査結果、リハビリの状況等をアセスメント・評価し、早期改善に向け取り組みます。

糖尿病透析予防チーム(CKD)について

 人工透析は、日常生活に大きな負担がかかり、QOL(生活の質)の低下を招きます。糖尿病腎症が進行し透析導入に至らないよう、外来受診時に医師、認定看護師、管理栄養士で構成されたチームが介入し、生活上の注意点の確認や継続的な生活習慣の改善に取り組みます。

緩和ケアチームについて

 がんの患者さまとそのご家族の身体的・精神的苦痛を速やかに適切に緩和することを目的とし医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、臨床心理士等で構成されたチームです。治療や療養において食事や栄養管理は大変重要です。 病棟ラウンドで患者さまの声を聞きながら、カンファレンスを重ね、症状緩和と食事の支援を行っています。

ほっとスープの提供

 玄米の香ばしさと旨味がなんともいえず”ほっ”とするやさしいスープです。
 緩和ケアの一環として、がん治療の副作用等により食の進まない患者さまが少しでも元気になられるよう、月2回提供しています。

◆材料◆ 5人分
・玄米 40g
・昆布 5cm角のもの12枚
・梅干し 1個
・水 500ml

◆作り方◆
鍋を熱し玄米をやや弱火で全体が小麦色になるまで20~25分炒る。その後、玄米、昆布、梅干し、水を中火にかける。

あなたのために-いのちを支えるスープ-
(文化出版局)レシピ参照

ICU(集中治療部)

ICU
田崎 哲

集中治療室(ICU : Intensive Care Unit)は全身管理を要する重症の患者に対して集学的治療(内科・外科等の垣根なく、あらゆる方面からアプローチする治療)を行う施設です。

 当院の集中治療室は3階病棟に位置しており手術室に隣接しています。術後患者は手術室から直接入室することができます。また1階の救急外来からはエレベーターで直結しており、他院から救急搬送された患者がそのまま入室することもあります。

 当院ICUの病床数は6床です。オープンタイプのICUで、各診療科主治医の指示の下、専属医1名と看護師26名で診療にあたっています。主な診療内容としては術後患者管理、救急患者の全身管理、院内急変患者の対応等を行っています。患者の状態を24時間モニタリングしながら状況に応じて人工呼吸器や血液浄化装置、補助的体外循環装置等の生命維持装置を駆使して診療にあたっています。毎朝8時に主治医・ICUスタッフでカンファレンスを行い患者状態の情報共有・治療方針の確認等を行っています。

 当院の特徴として各診療科の連携がしっかりしていることが挙げられます。多臓器に障害のある重症の患者が多いですが、病状に応じて循環器や呼吸器、内分泌・代謝等の各方面のエキスパートの医師にコンサルトを行い対応しています。“究極のチーム医療の実践の場”として安全に利用できるICUを目指しスタッフ一同日々努力しています。

精神科(精神医療センター)

宮崎県は平成21年4月から県立宮崎病院内に精神医療センターを開設しました。これにともない、新富町にあった県立富養園を閉園し、既存の県立宮崎病院精神科も閉鎖して、それらの機能も新しい精神医療センターに移転しました。平成22年4月から精神科救急・合併症入院料を算定しています。

特徴

総合病院に付属する精神科であることにより、精神疾患に加えて身体疾患を合併する患者さんの入院治療に対応します。
精神科救急については、平日夜間を含め、民間医療機関の後方支援を行います。
内科や外科など他の診療科の患者さんの精神科的相談を受けています。
緩和ケアチームに参加し、緩和医療に協力しています。

診療科

精神科

スタッフ

精神科医師8名(常勤医7名)

外来

初診受診は原則として紹介予約制です。
他の病院・診療所を受診して、必要に応じて紹介状を書いてもらい、事前に予約するようお願いします。お電話でご相談ください。再診受診は原則として予約制です。
緊急時はこの限りではありません。
受付時間は午前8時30分~12時(初診は午前11時)です。

病棟

全42床。閉鎖病棟のみであり、病室はすべて個室です。
全館禁煙で、入院中の喫煙はできません。病棟では携帯電話・スマートフォンは使用できません。
また持ちこめる私物に制限があります。

作業療法

必要に応じて入院中に作業療法を行っています。
専属の作業療法士が対応します。

デイケア

外来では回復期の治療とリハビリテーションの一環としてデイケア・ショートケアを行っています。専属の看護師と作業療法士がプログラムを作成します。
デイケアは午前9時~午後3時まで行っています。

  •  午前ショートケア   9時~12時
  •  午後ショートケア 13時~16時

訪問看護

外来では在宅生活や社会復帰へ向けての支援を行っています。専属看護師と精神保健福祉士が対応しています。入院中から社会復帰まで継続したサービスを提供できるよう努力しています。

診療実績等

  • 平成27年度 延べ外来患者数 16,199名
  • 平成27年度 延べ入院患者数 11,347名

臨床工学科

臨床工学技士の紹介

 当院では、平成12年4月より臨床工学技士が配属され、平成22年4月に臨床工学科が設立されました。
 臨床工学科では、生命維持管理装置(人工透析装置・人工呼吸器・麻酔器・人工心肺装置・補助循環装置・ペースメーカ・除細動器)などの操作および保守管理を行っており、現在9名のスタッフが透析室、手術室、心臓カテーテル検査室、ICU、病棟等に派遣され、チーム医療の一員として活躍しています。

当院の臨床工学技士業務

医療機器管理業務

 病院内で使用するシリンジポンプ、輸液ポンプ、人工呼吸器、低圧持続吸引器などの医療機器を中央管理しております。機器管理ソフトにて貸出、返却、点検履歴などを一括で管理し機器のトラブル対応や日常点検、定期点検などを行っております。
 また、定期的に研修医や看護師、他職種スタッフなどを対象に医療機器の学習会を行っております。

血液浄化療法業務

 人工血液透析(HD)、持続的腎代替療法(CRRT)の他アフェレーシス療法(血漿交換療法(PE)、二重濾過血漿交換法(DFPP)、血漿吸着療法(PA)、直接血液灌流法(DHP)、腹水濾過濃縮再静注法(CART)などに対応しています。*当院は腎移植施設であるため腎移植前の治療や移植後の急性拒絶反応治療としての各血漿交換療法も行っています。最近は血液疾患に関する末梢血幹細胞採取や骨髄濃縮、顆粒球採取、血小板採取等が増えており臨床工学技士の活躍の場が広がっています。

心臓カテーテル室業務

 心臓カテーテル室においてDrや他職種スタッフと共に業務を行っています。内容はポリグラフの他、PCI、CAG等における補助業務やFFRやIVUSなどの虚血診断,またペースメーカやICD、CRTDなどの植え込み・交換の際の介助や機器の操作も行っております。近年は不整脈に対する電気生理学検査、カテーテルアブレーション治療に対するサポート業務も増加しています。IABPやECMO等の補助循環使用の際は適切な対応ができるよう24時間管理体制を整えています。

人工心肺操作業務

 手術室において人工心肺装置、心筋保護液装置、自己血回収装置の操作などを行っています。チーム医療の一員として心臓血管外科医や麻酔科医、看護師、他職種スタッフと協力し日々の業務を行っています。また、積極的に学会や研究会等に参加し知識、技術の研鑽に努めています。

手術室業務

 麻酔器や医療機器の保守・点検、手術中の医療機器トラブル対応、自己血回収装置を使用する手術における機器の準備や操作、硬性鏡を使用する手術における機器準備・操作などを行っています。また恒常的ペースメーカ植え込み患者の手術の際のペースメーカ設定変更など多岐にわたる業務を行っています。

心臓埋め込みデバイス管理業務

 恒常的ペースメーカを植え込んだ患者さんのフォローアップを目的とした「ペースメーカ外来」を毎月行っており、各社プログラマーを操作してペースメーカが適切に作動していることや電池寿命のチェックを行い、必要があれば設定変更を行っています。最近は遠隔モニタリングを活用したデバイスのフォローやMRI対応業務が増加しています。

有資格状況

資格名
3学会合同呼吸療法認定士
血液浄化専門臨床工学技士
日本アフェレシス学会認定技士
透析技術認定士
体外循環技術認定士
臨床ME専門認定士
医療機器情報コミュニケーター(MDIC)

病理診断科

病理診断科の信念と現状

病理診断科 丸塚 浩助
病理診断科
丸塚 浩助

 県立宮崎病院は宮崎県下の医療のLAST BASTION(最後の砦)として、高度医療・急性期医療・政策医療の提供、及び県内医療関係者の研修の場の提供を行なうことを病院の理念としています。我々、病理診断科もその理念に呼応すべく、すべての診療領域に高水準で迅速・的確な病理診断を提供することを目指しています。それを遂行するには最新の知見に基づく検索・追及をしていかなければなりません。病理診断科においては、病理学分野のみならず、医学全般にわたる情報を取り入れ、精度の高い病理診断を行うことは不可欠であり、病理技術も含め宮崎県のすべての診療施設に還元・発信することが重要だと考えています。

 当院の病理診断科は、2020年4月現在、病理専門医・研修指導医2名、臨床検査技師7名(臨床検査科所属:常勤6名、任用1名、)及び事務職員2名の総勢11名で、強力な体制が構築でき、皆でサポートし合い、個々で研鑽を積み、診断精度・技術の更なる向上を目指しています。自己研鑽は元より、機器・環境を整えることも重要と考えており、自動染色装置2台(組織・細胞診各1台)・自動免疫染色装置2台(Leica社製、Bond-III)・LBC(半自動、BD社製)等ほか、各職員の使用する顕微鏡も順次最新型に更新しています。

 当科のモットーであるATP「明るく(A)、楽しく(T)、ピシャ〜っと!(P)」をエネルギーに笑顔・笑い声の絶えない明るい職場として、年々増加の一途をたどる業務(下記)を遂行しています。今年のテーマは、最善のOptimal方策Tacticsを積極的にActively、迅速にQuickly! 病理のOTAQオタクになって的確な診断情報提供を行うことを心懸けていきます。

 病理診断が担う業務範囲はほぼ全科の診療に関わっているため、すべての診療科に対応していかなければなりません。当科では、すべての症例に関してダブルチェックを行い、診断精度向上に努めており、2014年4月より、「病理診断管理加算2」の設定条件以上のチェック体制で診断クオリティを高めています。しかし、広い領域を高いレベルでカバーするのは必ずしも容易ではないため、他施設へのコンサルトや学会・研究会等での情報収集、論文等の最新知見を積極的に利用し、また各学会に症例や研究内容を提示する事で病理診断における精度管理を行っています。さらに当院各診療科とのカンファレンスを行うとともに、学会などへの発表のサポートや他施設との共同研究等も重要な仕事と考えています。

 日本病理学会では2015年度より専門医新研修制度が開始され、当科も宮崎大学医学部附属病院病理専門医研修プログラムの連携施設として参加しており、専門医研修の一環として、解剖症例の提供を行っています。豊富な症例を経験することができるので、当科での専門医研修に多数参加されることを期待します。
やる気さえあれば‘みっちり’鍛えて一人前にしてあげます!!

業務内容

病理解剖(剖検)

 全国的な傾向同様,解剖体数は減少の一途で,年間10症例を確保する程度であり,初期臨床研修・内科学会認定施設等の維持も厳しくなってきています。新専門医認定制度における病理専門医養成ために,宮崎大学のプログラムの連携として病理専修医へ剖検症例の提供・指導を行っています。

 剖検の実施は月曜から金曜の8:30から17:30に執刀できるものを基本としていますが,時間外や土日・休祭日にも可能な限り対応しています。基本的には全例CPC(Clinico-pathological conference)を行い,臨床医との協議の末,最終剖検診断を行います。CPCはほぼ毎月1症例,1時間程度で行い,日程は院内掲示版に通知し,多くの科の医師その他の出席を期待して行われますが,実際には担当医他数名に留まっているのが現状です。なお同カンファレンスは卒後臨床研修制度の必須項目であるCPCレポートの一環として,研修医が臨床歴のプレゼン・質疑応答し,各研修医にレポートを提出させることにしています。

組織診断

 受付件数は下記表の如く,約5,500件(検体数:約7,800件、組織標本枚数:約47,000枚)で,ここ数年急激な増加を示し,2019年度は受付数,検体数,作製ブロック・標本枚数,術中迅速件数はいずれも過去最高を2年連続で更新しました。病院の性格上,生検診断に比して手術材料診断件数の割合が高く,重篤度の高いものや,合併症などで複雑な病態を呈するものも多く,早急な結果を求められることも常です。また稀少症例なども多く,これらの解析における病理部門への要求度も高くなっていますが,すべての診断において2名の病理専門医によるダブルチェックを行っており,基本的には組織標本が作製された当日(受付の翌日)には報告するようにしています。特殊染色や免疫組織化学染色を要する症例はその結果を後日,追加報告という形で電子カルテに掲載するようにしています。免疫組織化学染色においては,現代医療に対応できるように多種多様な抗体を整備し,診断や病態の理解及び治療に反映できるようにしています。また,他施設で行われた病理診断に対する再評価依頼も多く,他施設と連携を取りながら,地域全体でのレベルアップも念頭において業務遂行しています。難解例では,九州管内のみならず,全国のスペシャリストへ個人的または日本病理学会を介してコンサルトすることで対応しています。

術中迅速診断

 迅速組織診断は年間300件強行っており,1検体20分程度で診断報告を行っています。迅速組織診断を行う症例では,可能な限り捺印・擦過細胞診断(保険診療上には算定されないため,下記の迅速細胞診数には含まれていない)も併せて行い精度向上に利用しています。特に,消化管や肺部分切除など機械自動吻合においては,実際の切除断端を最も正確に反映させることができるステープル断端面の擦過・捺印細胞診も行っています。

細胞診断

 年間約7,000検体前後で,日本臨床細胞学会認定の細胞検査士1〜2名によるスクリーニング後,約20%の疑陽性・陽性症例及び乳腺や甲状腺の穿刺吸引材料や迅速細胞診は,病理専門医と細胞検査士がのディスプレイシステムで協議し,最終報告しています。2018年度からは細胞診担当技師全員の参加のもと,討論・最終診断を行い,診断基準・診断レベルの統一化,症例の共有を図っており,細胞検査士資格取得前のトレーニングにもなっています。

 標本作製のほとんどは, Liquid-based cytology(LBC、BD社)法を導入し,免疫細胞化学へも応用しています。また,気管支鏡検査やCTガイド下生検ではRapid On-Site cytological Evaluation: ROSEを行っており,患者負担軽減に貢献しているとともに,近年増加している遺伝子検索のサンプリングも同時に行っています。

年度 2012 2013 2014 2015 2016 201720182019
組織診受付数 4,422 4,187 4,723 5,108 5,006 4,9525,2045,451
組織診検体数 5,841 5,574 6,385 6,943 6,784 6,6577,1927,802
ブロック数 15,887 12,343 13,882 14,625 14,697 14,47116,81817,952
組織スライド数 32,668 30,062 33,838 40,247 38,692 38,97943,06347,490
免疫染色枚数 3,504 4,290 5,204 6,563 6,064 6,0525,9367,145
術中迅速件数 246 250 265 292 314 305341326
細胞診受付数 6,417 5,910 6,214 6,596 6,629 6,2636,5826,208
細胞診検体数 6,839 5,205 6,546 6,973 7,047 6,7467,0646,691
細胞診スライド数 9,854 8,590 8,983 9,791 9,936 9,76710,38010,383
細胞診迅速件数160414853170199289252
病理解剖症例数 12 7 10 8 13 71213

臨床各科との症例検討会

 ほぼ毎日のように各診療分野とのカンファレンスを開催し,病理診断の根拠となる肉眼・顕微鏡画像を提示しながら行っています。その他の主治医との協議は随時行っています。また,できる限り多くの病理情報を電子カルテ上に展開することを心がけており,手術標本は全例において全体像や割面像、組織標本採取部位,必要症例では病変の広がり(マッピング図)を公開しています。一部の症例では組織像や細胞像も掲載しており,これらを患者・家族への説明にも利用してもらえるように配慮しています。また,他施設検体においては,平成26年度導入のバーチャルスライドシステムを用い,デジタル画像として永年的に活用出来るようにしています。将来的には,全ての症例において,診断根拠となる病理組織・細胞画像をバーチャルスライド化し,電子カルテと連携出来るようにする予定です。このシステムにより病理部門においてもこれらの画像を迅速に活用でき,組織診断及び細胞診の相互の精度管理や癌再発の診断にも利用することが可能となると考えています。

  • 剖検所見会(CPC)(不定期、月1回程度)
  • 外科手術症例カンファレンス(毎週火曜日17:30〜)
  • 婦人科病理カンファレンス(毎週水曜日17:00〜)
  • 呼吸器合同カンファレンス(毎週木曜日17:30〜)
  • 泌尿器病理カンファレンス(隔週木曜日16:00〜)
  • 乳腺病理カンファレンス(隔週金曜日16:30〜)
  • 皮膚病理カンファレンス(隔週金曜日17:00〜)
  • 腎生検カンファンレス(毎週月曜日15:00〜)

個別項目

学会活動

  • 日本病理学会・国際病理アカデミー・日本癌学会・日本血液学会 
  • 日本リンパ網内系学会・日本血液病理研究会・日本臨床細胞学会
  • 国際細胞学会・日本臨床細胞学会九州連合会・日本血栓止血学会
  • 国際血栓止血学会・日本血管生物医学会・日本ヒト細胞学会
  • 日本臨床衛生検査技師会・宮崎県臨床検査技師会

認定資格

  • 日本病理学会認定施設(7014)
  • 日本病理学会認定病理専門医・専門医研修指導医
  • 日本臨床細胞学会認定施設(0495)・日本臨床細胞学会認定細胞診専門医
  • 日本臨床細胞学会認定細胞検査士・国際細胞学会認定国際細胞検査士

救急・総合診療センター

 平成27年4月に、平成24年4月新設された救命救急科と平成27年4月に新設された総合診療科の2つの科から成り立っています。
 それぞれの科の特性を生かし協力しつつ診療を行っています。

麻酔科

麻酔科の紹介

麻酔科
莫根 正

 現在、部長1名(麻酔指導医)・医長3名(麻酔指導医)・副医長2名(麻酔認定医)と卒後臨床研修医とで、手術室の麻酔を行っている。2010年度麻酔科管理症例は2942例である。

 麻酔は積極的に硬膜外麻酔を行い、必要ならこれに全身麻酔を併用する。術後は硬膜外カテーテル(PCEAなど)または静注-PCAなどを利用し、術後鎮痛を行っている。2007年よりレミフェンタニルを導入し、完全静脈麻酔(TIVA)の割合が徐々に増加している。2010年のスガマデックス導入で、筋弛緩薬(ロクロニウム)の完全な拮抗が可能になった。モニターは、パルスオキシメーターを1986年に採用して以来、カプノグラフィー、麻酔薬濃度測定装置、12誘導心電図、筋弛緩モニター、多誘導心電計、混合静脈血酸素飽和度測定装置、頭蓋内酸素飽和度測定装置、持続心拍出量測定装置、BISモニター、経食道心エコーなどを使用し、より快適で安全な麻酔を目指している。
 当院でも高齢患者・合併症を持つ患者は増えているが(65歳以上の患者が約38%)、他科との連携が円滑で、急患手術においても術前評価・管理を集学的に行っている。宮崎県の中核病院という性格から急患が多く、時間外手術も多い。これに対しては、365日24時間オンコール体制を敷いて、迅速な対応をしている。

診療科 麻酔件数
予定手術 緊急手術 合計
外科 584 139 723
心臓血管外科 189 98 287
脳神経外科 84 19 103
整形外科 432 175 607
産婦人科 328 76 404
皮膚科 27 2 29
泌尿器科 194 18 212
耳鼻咽喉科 394 33 427
眼科 23 12 35
歯科口腔外科 88 8 96
内科 14 5 19
2357 585 2942

麻酔法分類

麻酔法 麻酔件数
全身麻酔(吸入麻酔) 1246
全身麻酔(TIVA) 474
全身麻酔(吸入麻酔)+局所麻酔 395
全身麻酔(TIVA)+局所麻酔 205
脊硬麻(CSEA) 318
硬膜外麻酔 75
脊髄くも膜下麻酔 219
伝達麻酔 8
その他 1
上記以外 1
2942

手術部位別分類

麻酔法 麻酔件数
脳神経・脳血管 
開頭 20
胸腔・縦隔 53
開胸・縦隔 2
心蔵・血管 101
心蔵・大血管 67
胸腔+腹部 185
開胸+開腹 1
上腹部内蔵 0
開腹(上腹部) 75
下腹部内蔵 191
開腹(下腹部) 139
帝王切開 388
頭頸部・咽喉頭 106
胸壁・腹壁・会陰 582
脊椎 363
股関節・四肢(含:末梢血管) 154
検査1 手術室内 483
検査2 手術室外 3
その他 0
上記以外 2
2942

概要

 当麻酔科は、昭和50年4月に本松研一元院長が宇野武司医師と二人で、宮崎県初の麻酔科として誕生した。
 昭和52年4月の宮崎医科大学麻酔科開設に伴い、麻酔科長は菊田勇(昭和52年4月~昭和53年6月:菊田整形外科開業)、上原康一(昭和53年7月~昭和54年8月)、竹原好文(昭和54年9月~昭和55年9月)、新木正剛(昭和55年10月~昭和56年9月:新木医院開業)、小野洋一(昭和56年10月~昭和57年9月:潤和会記念病院麻酔科)、木村剛彦(昭和57年10月~昭和58年9月)、長田直人(昭和58年10月~昭和60年2月:宮崎大学医学部地域医療講座教授)、小野洋一(昭和60年3月~昭和61年3月)上原康一(昭和61年4月~平成22年3月)、莫根 正(平成22年4月~)と交代し現在に至っている。
 この間、麻酔科研修医・外科系ローテーター・自治医大卒業生を含めて100名以上が勤務している。現在は、卒後臨床研修医の教育も行っている。1984年1月9日付けで麻酔指導病院の認定を受けた。当初、手術台は2台であったのが現在6台に増え、当該科手術台午後1台を加えて、麻酔科管理台は午前午後5台で対応している。

作成: 麻酔科部長 莫根 正

歯科口腔外科

 当科は歯科・口腔外科という診療科名を標榜しています。口腔外科は一般歯科の治療(むし歯の治療や入れ歯の治療、歯周病の治療等)や歯科矯正治療(歯並びを治す治療)は行わず、口腔・顎・顔面領域に発症する疾患(炎症性疾患、嚢胞性疾患、唾液腺疾患、外傷、良性腫瘍、悪性腫瘍、顎関節症、顎変形症、唇顎口蓋裂等)を中心に治療を行う科です。
 保険外診療のインプラントは行っていません。ただし、全身疾患を有する歯科治療で総合病院でなければ治療できない患者様や、他科に入院中で歯科治療が必要な患者様の歯科治療等も行っています。
 最近ではがんあるいは心疾患の周術期口腔ケアの依頼のために、他科からの紹介も増えてきています。これらの患者様は退院時には、地元の歯科医院へ継続治療の依頼も行っています。

 月~木曜までの午前中は、歯科医師4名で外来診療(初診・再診の診察)を行います。スタッフは他に、看護師2名、歯科衛生士2名です。外来には歯科治療ユニット4台を設置しています。午後からは局所麻酔、静脈内鎮静法あるいは静脈麻酔下に行える外来手術(埋伏歯の抜歯術、歯根端切除術、嚢胞摘出術、腫瘍切除術、小帯切除術等)を行っています。また午後の時間帯は他科入院患者様の病棟往診にも充てられます。
 中央手術室を利用する手術については、全身麻酔下に行う手術症例は毎週金曜日の午前9時より行っています。
 以上のように初診の患者様以外は全て予約のもとに診療や手術を行っています。当科の專有病床は10床です。

当科の特色

 当科は日本口腔外科学会で登録されている「口腔外科研修指定病院」です。全国で301施設が選ばれています。当科は、全国の大学歯学部口腔外科、大学医学部歯科口腔外科や病院歯科口腔外科と同様に、若い歯科医師が口腔外科専門医あるいは認定医の資格を取得するための必要な研修単位以上に症例を診ることができます。
 つまり外来患者数、入院患者数ならびに手術症例数が規定数を満たしている施設です。現在までに専門医1名、認定医1名の取得者が育ちました。
 また、当院所属の臨床研修医1~2名が研修を行います。それとともに毎年宮崎大学医学部から同学部内の口腔外科に入局される卒後研修医のための協力型研修施設を委嘱されており、毎年少なくとも1名の研修医が3~6か月間研修しています。

当科の診療実績

 令和1年度の新患数は2,402名(月平均217名)、外来のべ患者数は11,336名(月平均945名)、紹介患者数1,876名、紹介率78.8%でした。
 宮崎県全域から患者様は受診されますが、多くは宮崎市、東諸県郡で、西都市、児湯郡、都城市、小林市、えびの市からも受診されます。
 入院治療を必要とする患者様は年間200例を超えており、令和1年度は284例でした。その内訳は唇顎口蓋裂2例、顎変形症35例、炎症6例、外傷13例、嚢胞ならびに良性腫瘍32例、悪性腫瘍22例、その他(埋伏智歯抜歯等)174例でした。
 以下に当院で施行しました各分野の平成30年度から令和1年度の手術数を掲載します。

手術症例内容(手術室使用例)

平成30年度平成31年度 令和1年度 計(過去3年)
唇顎口蓋裂 54 211
顎変形症 374335 115
炎症 546 15
外傷14 1513 42
嚢胞ならびに良性腫瘍39233294
悪性腫瘍261322 61
その他(埋状智歯抜歯等) 173162174 509
      計 299264 284 847

当科からのご案内

宮崎歯科口腔外科研究会

 当科では「宮崎歯科口腔外科研究会」を設立しています。平成8年2月23日、当科を事務局とする研究会を発会しました。この研究会は宮崎県内の歯科医師を中心として、日常の診療中に遭遇する様々な治療困難例の画像写真、病態写真、その他の検査デ-タ等を持ち寄り検討会を行ったり、全国から講師を招き講演会を行い、口腔外科的診療技術の向上を図ることを目的にしています。年に1~2回開催します。入会を希望される歯科医師を歓迎します。入会は随時可能で、入会金・年会費はありません。当日会費のみです。

入会ご希望の先生は下記へご連絡ください。 〒880-8510 宮崎市北高松町5-30
県立宮崎病院 歯科・口腔外科
TEL:0985-24-4181 FAX:0985-28-1881

放射線科

放射線科の紹介

放射線科 小玉 隆男
放射線科
小玉 隆男

 放射線科は、単純X線写真から最先端画像までの画像診断、画像誘導下で行う局所治療(インターベンショナルラジオロジー:lVR)、および放射線を使った侵襲性の少ない癌治療を行う診療科です。

 当院の画像診断部門では、CT検査(256列MDCT 2台、64列MDCT 1台で、すべてDual Energy CT)、MRI検査(3T 装置1台、1.5T装置1台)、核医学検査(SPECT-CT) を担当しています。極力早く画像診断報告書を作成して、即日の検査結果を各診療科に提供しています。放射線治療部門では、臓器温存を目指す治療から、化学療法やlVRの併用による進行癌の治療まで幅広く行っています。

 当院は日本医学放射線学会の専門医修練機関であり、4名の放射線診断専門医(うち2名はIVR専門医)が従事しています。さらに院外の非常勤医師の応援もうけて、特殊検査やIVRをはじめ、多くの検査、治療を積極的に行っています。