リハビリテーション科

 医師1名・理学療法士4名・作業療法士1名・言語聴覚士1名のスタッフです。従来から急性期の病院として脳血管リハビリ・運動器リハビリ・呼吸器リハビリを行っていますが、今年度から作業療法士が増員となり上肢や高次脳機能障害の患者様に対してリハビリの充実を図っています。

 また、新たに心大血管リハビリとがんリハビリの施設基準の認可を得て医学的リハビリテーションを行うことが出来るようになりました。病気やけがからの機能回復を目指し、病棟ベッドサイドよりリハビリを開始して早期離床を促進しています。
 患者様や介護者と心を通い合わせて進める「支える医療」を心がけています。

リハビリテーション科
菊池 直士

理学療法

 理学療法士が担当します。病気やけがなどへの治療が進むように、また障害の発生が予想される患者様に対して病棟から早期介入し基本的動作能力(起きる・座る・立ち上がる・歩く)の獲得および回復や維持、障害の悪化の予防を目的として、運動療法・物理療法・水治療を取り入れ、自立した日常生活が送れるように支援していきます。

作業療法

 作業療法士が担当します。主に上肢(肩・肘・手)の機能回復や高次脳機能障害の改善、日常生活の獲得を目的としたリハビリ治療を行っています。専用の治療器具だけではなく、計算ドリルやトランプ・塗り絵など患者様になじみのある道具や品物を利用しながら機能回復を目指します。

言語聴覚療法

言語聴覚士が担当します。失語症・構音障害・高次機能障害を来した患者様の評価を行い、急性期から適切な訓練を行っています。重度の嚥下機能障害や口腔内に問題がある患者様に対しては、嚥下造影検査や咽頭ファイバー検査で誤嚥が生じていないか確認し、どのようにしたら上手に食べられるか誤嚥の生じない姿勢を検討したり、栄養管理科と連携を取り誤嚥を生じない安全な食事形態を工夫・検討しています。

診療実績

  • 平成23年度 理学療法実施延患者数 30,456人
  • 平成23年度 言語療法実施延患者数 1,148人

疾患別基準

  • 脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅱ)
  • 運動器リハビリテーション(Ⅰ)
  • 呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)
  • 心大血管疾患リハビリテーション(Ⅱ)
  • がんリハビリテーション

耳鼻咽喉科

 耳鼻咽喉科は文字通り耳・鼻・咽喉(のど)及び頚部の疾患一般を取り扱いますが、当院では手術が必要な疾患や入院治療が必要な疾患、あるいは一般耳鼻咽喉科医院では治療ができないような悪性疾患を主に取り扱っております。また特殊な疾患に関しては宮崎大学病院耳鼻咽喉科とも連携をとり必要に応じて宮崎大学病院にご紹介することもあります。

診療実績

 病棟は主に6階東病棟にあり整形外科、皮膚科との混合病棟となっており約25床を有しております。小児の患者さんは7階西の小児病棟に入院していただいております。

 手術は年間500件程度行っており、主なものは扁桃腺手術、鼻炎・副鼻腔炎手術(主に内視鏡下手術)、中耳炎手術、喉頭微細手術、唾液腺・甲状腺手術、悪性疾患(喉頭癌、咽頭癌、口腔癌、舌癌など)手術となっております。多くは入院治療となりますが日帰り手術、あるいは短期入院手術が行える疾患もありますので詳しくはお尋ねください。

 また急性喉頭蓋炎、急性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、突発性難聴、顔面神経麻痺(ラムゼイ・ハント症候群)、悪性腫瘍に対する化学療法、放射線療法など入院治療が必要な患者さんには積極的に入院治療を行っております。

眼科

当科は完全予約制です

2018年7月1日より、県立宮崎病院眼科は、医師が3名から2名に減ります。
そのため、医師2名で対応可能な外来診療体制として、完全予約制となりました。
初診日は火曜日と水曜日で、いずれも午前中です。
当科を受診される場合は、初診(初めて当科を受診する場合)、再診(当科を受診したことのある場合)を問わず、受診前に予約をしていただく必要があります。
予約がない場合は、受診に対応できません。
月曜日と金曜日のいずれも午前中、および木曜日の午後は、手術日となっています。医師2名とも、執刀医と助手として手術に入るため、この時間帯の外来は医師不在となり、診療は行えません。
皆さまには大変なご迷惑、ご不自由をおかけして申し訳ございませんが、ご理解のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

初めて当科を受診される方

紹介状が必要です。

  • 紹介状をお持ちの方でも、受診日を予約していただく必要があります。紹介状を書いていただいた医療機関を通して予約をとってください。
  • 紹介状のない方は、まずお近くの眼科を受診してください。当科での詳しい検査や治療が必要な場合には、紹介状を準備していただけると思います。

当科を受診したことのある方

  • 通院中の方で、すでに再診予約を取得されている方は、事前の連絡は不要です。予約通りの日時にお越しください。
  • 当科をかかりつけとしている方で、予約日以外に受診を希望される方は、予約取得の連絡をいただく必要があります。
  • 現在は通院していないものの、久しぶりに当科を受診する希望がある方も、予約取得の連絡をいただく必要があります。

診療内容

眼科全般(白内障、緑内障、網膜疾患、角膜疾患、翼状片、霰粒腫・麦粒腫といったものもらい、眼窩疾患、眼外傷、子供の屈折異常検査、未熟児網膜症、など)に対応しています。
総合病院であることを活かし、他の診療科と連携しながら、全身疾患と関連した眼疾患や、全身状態に注意が必要な方の診療にもあたっています。
画像評価が必要な眼疾患には、CTやMRIでの精査が可能です。
また、月・水・金曜日の午後は、比較的時間を要する特殊な検査や治療を行っています。レーザー治療機器(マルチカラーレーザー、ヤグレーザー)、眼底カメラ(散瞳が必要です)、蛍光眼底検査機器(FA)、OCT(光干渉断層計)、視野検査機器(ハンフリー、GP)、超音波診断装置(B-mode)、眼球運動評価機器(Hess)などを有します。
手術加療が必要な場合は、疾患の状態によって、入院か日帰りかを判断します。全身麻酔で手術の場合は、入院が必要です。
当科での対応が難しい状態の方は、大学病院へのご紹介もさせていただいています。

予約時間について

待ち時間が長くなり、予約時間通りに診察を始められないことも多くございます。
当科へは、様々な疾患や病状の方が数多く受診されるため、患者様によって診療に要する時間は異なります。そのため、ご自身の診察の順番まで、どのくらいの時間がかかるかは、その日によって異なり、予測するのが大変困難です。
この現状を踏まえれば、再診予約は、予約時間で取得するのではなく、予約番号で取得するべきだろうと思います。しかし、予約番号順に診察をする場合、どの番号の方がどの時間帯に診察の順番がくるのか分からないので、何時頃に来院すればいいのか判断に困ると思います。
予約時間は、来院していただく目安としての時間である、とご理解いただきたいと思います。予約時間に検査や診察を開始することをお約束した時間ではありません。来院いただく目安の時間帯が、予約番号に代わる皆さまの診察順になっているのだとご理解ください。また、患者様の状態などにより、診察順が前後する場合があることもご承知おきいただきたいと思います。

産婦人科

当院産婦人科は日本産婦人科学会専攻医指導施設、地域周産期母子医療センター、日本婦人科腫瘍学会修練施設、日本周産期新生児医学会認定施設、日本女性医学学会研修施設、母体保護法指定医師研修機関としての役割を担っています。そのため最新・最善の医療を提供するのみならず、次代を背負う医師を養成するための施設として日夜研鑽に努めています。2021年度はスタッフ7人、フェロー1人、レジデント2人の計10人で診療に従事しています。

子宮頸癌は2020年47例で、手術可能な症例は根治手術である広汎子宮全摘出術を行っています。また子宮頸癌の初期前がん病変には可能な限り子宮温存手術(子宮頸部円錐切除術やレーザー蒸散術)を行っており、年間100件以上治療しています。この治療の積み重ねが将来の子宮頸癌の発症の減少に寄与すればと願っています。

子宮頸癌が近年若年発症化していることは周知の事実ですが、進行癌が多くなったように感じます。ほとんどの子宮頸癌の原因とされるヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチンですが、従来の2 価と4価に加えて、今年より本邦でも9価が発売されました。しかし予防効果が非常に高いとされるHPVワクチンの日本における普及はまだまだで、未接種世代には現時点でも子宮頸がん検診(細胞診)が最大の方策です。行政の努力もあり徐々に検診率は上昇していますがまだ十分なレベルではありません。検診の習慣化をお願いする次第です。

子宮体がん(肉腫を含む)は2020年69例でほぼ全例手術を行い、進行例では術後化学療法を追加しています。2018年から当科でも条件を満たす初期癌に対して腹腔鏡による低侵襲手術を開始し、年間10件程度を行っています。

卵巣がんは2020年37例(境界悪性腫瘍を除く)で、可能な限り手術による摘出を目指しており、腸管浸潤で切除困難な場合は消化器外科との連携で腸管合併切除を行っています。また初回治療時に摘出困難なことが予想される場合は術前化学療法を行い、奏効した場合は摘出手術を行い、さらに化学療法を追加しています。近年適応となったPARP阻害薬による維持療法も積極的に導入し、予後改善を目指しています。

稀な悪性腫瘍ではありますが、外陰がんは2020年3例、腟がんは2020年2例で、根治手術および放射線療法で治療しています。

また良性卵巣腫瘍や子宮筋腫等の疾患に対しては、条件を満たせば腹腔鏡による低侵襲手術を積極的に行っています。

2020年の分娩数は492例で、母体搬送は117件となっています。内科、外科や精神科と協同で診療していく妊婦が半数近くを占めています。新生児科および小児外科とも連携し、早産、形態異常などのハイリスク分娩まで幅広く対応しております。救急外来、新生児科、手術室の協力があり、母体搬送は原則断らないを目標にしています。また開業医の先生方と緊密に連携をとっており、ご紹介いただいた患者さんは分娩後の経過が順調であれば原則紹介元への転院をお願いしております。何卒ご了承ください。

宮崎県の多数の患者さんが受診され責任をひしひしと感じています。そのご期待に添えるよう今後も努力をしていく所存です。

受診される方へ

初診の場合は、原則紹介状が必要です。かかりつけ医より紹介状を持参して来院してください。

診療実績

分娩数

  • 2020年度 分娩数 492例(うち双胎妊娠12例)
  • 2020年度 母体搬送 117例

2020年度 手術件数

広汎性子宮全摘出術13例
子宮体癌手術47例
卵巣癌手術(境界悪性腫瘍を含む) 32例
外陰癌手術2例
子宮摘出術31例
円錐切除術71例
レーザー手術42例
子宮脱手術2例
筋腫核出手術9例
良性卵巣腫瘍35例
腹腔鏡手術 66例
 ※子宮附属器腫瘍摘出術(腹腔鏡) 31例
 ※腹腔鏡下膣式子宮全摘術15例
 ※異所性妊娠手術(腹腔鏡)10例
 ※腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術10例
 ※審査腹腔鏡0例
異所性妊娠手術(開腹)0例
帝王切開術 163例
子宮内容除去術(子宮内膜全面掻爬を含む)111例
子宮頸管縫縮術7例
その他 23例
合計654例
定例手術 551例
急患手術 103例

泌尿器科

スタッフ3人とレジデントとレジデント1人で構成されており、4階西病棟22床で診療を行 っています。日本泌尿器科学会認定教育基幹病院、九州大学泌尿器科後期研修プ ログラム参加施設です。

診療内容

当科の外来診療時間は月~金の8時半から11時となっています。水曜日はその日の手術内容によっては外来を閉鎖することもあります。ご了承ください。診療対象の疾患は尿路悪性腫瘍(前立腺癌 膀胱癌 腎癌 精巣腫瘍など)、尿路結石(腎結石 尿管結石 膀胱結石)、前立腺肥大症、骨盤臓器脱、神経因性膀胱、尿路感染症、尿路外傷などです。

手術は月曜日(午後)、水曜日(終日)、金曜日(午後)に行っています。

近年、検診の普及に伴い前立腺癌の方が増加しています。治療の選択肢が多岐にわたるため、みんなでよく話し合った上で、放射線療法、前立腺全摘術、積極的な監視療法(治療せずに採血だけで経過をみる方法です おとなしい癌の方が対象になります:active surveillance)などの治療を選択していただいています。必要に応じて他の施設をご紹介することもあります。

膀胱癌に対しては内視鏡手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術:TURBT)を行い、癌の状況に応じて内視鏡手術のみか、抗癌剤膀胱内注入療法か、膀胱全摘術かを検討します。膀胱全摘術も可能であれば腹腔鏡手術で行い、体に優しい医療を行なっています。

腎癌に対しては画像にて評価を行った後に、腹腔鏡下腎部分切除術、腹腔鏡下腎摘除術を行います。

癌薬物療法については抗癌剤、分子標的薬、癌免疫療法、ラジウム製剤等の各種薬剤が当院では使用可能です。

前立腺肥大症に対しては経尿道的前立腺核出術(TUEB)を中心にその大きさに応じて、内視鏡手術を行っています。

尿路結石に対する治療はHo:YAGレーザーを用いた各種内視鏡治療(TUL、ECIRS)を行なっています。

骨盤臓器脱(子宮脱 膀胱瘤)に対しては手術以外の治療としてペッサリーなどの器具を婦人科に依頼して挿入してもらっています。しかし、その効果が不十分な場合は腹腔鏡下仙骨固定術、膣前壁縫縮術、膣閉鎖術を行っています。 尿失禁に対する手術(TOT)も施行しております。

毎週火曜夕方より外来、入院、手術のカンファレンスを、また木曜午後は隔週で病理カンファレンスを行っております。

尿路悪性腫瘍を中心に、泌尿器科全般(尿路結石、前立腺肥大症、骨盤臓器脱、神経因性膀胱、尿路感染症、尿路外傷)の治療も幅広く行っています。お困りの方は是非とも当科にて治療の相談をされてください。

診療実績

昨年度の業績としましては外来新患数
1036名、入院615名、手術室での手術291件でした。

手術の主な内容は
腹腔鏡下副腎摘除術5例、腹腔鏡下腎摘除術9例、腹腔鏡下腎尿管全摘術7例、根治的腎摘術7例、TUR-Bt 127例、膀胱全摘術10例、前立腺全摘術14例、TUR-P 15例、精巣固定術43例、高位精巣摘除8例、TVM15例でした。

臨床研究に関するお知らせ

 県立宮崎病院泌尿器科及び宮崎大学医学部附属病院泌尿器科では、下記の臨床研究を実施しています。皆様には本研究の趣旨をご理解頂き、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


研究課題名:宮崎県における泌尿器科癌発症率と予後に関するコホート研究

1. 研究の概要

 急激な高齢化に伴い、本邦における癌患者の数は増加の一途を辿っています。泌尿器科癌は高齢者に発症することが多く、特に前立腺癌の増加率は全癌の中で第一位です。前立腺癌に対するPSA検査、膀胱癌に対する検尿や尿細胞診、腎癌に対する腹部超音波検査等、各種スクリーニング検査は少しずつ広まりつつありますが、依然として多くの患者が進行癌の状態で発見されています。宮崎県における泌尿器科医の数は十分とは言えず、増え続ける泌尿器科癌患者に対して、継続可能な医療を提供するためには、限られた医療資源を適切に分配する必要があります。
 本邦における全国規模の癌登録は行われており、癌患者の全国統計は公開されています。一方で、各癌の病期、治療法、予後などの情報は登録されておらず、実臨床に直接生かされているとは言えません。本研究では、宮崎県内において泌尿器科癌(前立腺癌、尿路上皮癌、腎癌)患者について、過去5年間に各癌と診断された患者情報を後ろ向きに入力し、宮崎泌尿器科癌データベース(Miyazaki Urological Cancer Database:MUCD)を構築します。構築したMUCDを用いて、新規に各癌と診断された患者情報を前向きに登録し、宮崎県内の病院間での円滑な病診連携体制の確立を目指します。

2. 目的

 地域毎の患者数とその治療法を把握することで、適切な医療資源の分配に結び付けることが出来る可能性があります。また、得られた解析結果から、癌の早期発見や治療成績の向上に向けた取り組みの必要性を評価し、それらを公開することで、一般住民に対する各癌のスクリーニングに関する啓蒙活動を行います。
 なお、この研究は、泌尿器科癌の治療に関連する新しい知識を得ることを目的とする学術研究活動として実施されます。

3. 研究実施予定期間

この研究は、倫理委員会承認後から2028年12月まで行われます。

4. 対象者

 2014年1月から2023年12月までに、泌尿器科癌(前立腺癌、尿路上皮癌、腎癌)と診断され、治療を受けられた方が対象となります。

5. 方法

 対象となる方のカルテ情報から、症状、検査結果、診断結果、治療法ならびにイベント発生を収集します。得られた調査結果を基に、各癌の診断の契機、病期、治療内容、予後を解析し、各地区、各病期、各治療毎の予後を比較します。

  • 本研究で利用する情報の内容:診療録など
  • 本学における情報の管理責任者:
    上村 敏雄 宮崎大学医学部発達泌尿生殖医学講座泌尿器科学分野・講師
  • 情報の匿名化の方法:匿名化された情報(どの研究対象者の情報であるかが直ちに判別できないよう、加工又は管理されたものに限る)
  • 情報の提供に関する記録・保管:本研究で行われる他機関からの情報の受取りについては、関連する指針および本学手順書等に沿って記録を作成し、所定の期間保管する。
  • 研究協力機関:宮崎県内の関連病院で症例登録に協力していただける病院
    • 串間市民病院 泌尿器科 永田 豊治
    • 村岡泌尿器科内科 院長 村岡 敬介
    • 県立日南病院 泌尿器科 鬼塚 千衣
    • 古賀総合病院 泌尿器科 南口 尚紀
    • 潤和会記念病院 泌尿器科 月野 浩昌
    • 千代田病院 泌尿器科 分田 裕順
    • 小林市立病院 泌尿器科 森 勝久
    • 都城医療センター 泌尿器科 山崎 丈嗣
    • 藤元総合病院 泌尿器科 長野 正史
    • ふくだ泌尿器科 院長 福田 聡一郎
    • 県立延岡病院 泌尿器科 山下 康洋
    • おがわクリニック 泌尿器科 竹原 俊幸
    • 野崎東病院 泌尿器科 小林 隆彦
    • 県立宮崎病院 泌尿器科 黒岩 顕太郎
    • 池井病院 泌尿器科 高橋 尚也
    • 済生会日向病院 泌尿器科 下村 貴宏
      提供を受ける情報の種類:カルテから診療録 など

6. 費用負担

 この研究を行うにあたり、対象となる方が新たに費用を負担することは一切ありません。

7. 利益および不利益

 この研究にご参加いただいた場合の利益・不利益はありません。参加を拒否された場合でも同様です。

8. 個人情報の保護

 研究にあたっては、対象となる方の個人情報を容易に同定できないように、数字や記号などに置き換え、「匿名化された試料・情報(どの研究対象者の試料・情報であるかが直ちに判別できないよう、加工又は管理されたものに限る)」として使用いたします。

9. 研究に関する情報開示について

 ご希望があれば、研究計画および研究方法についての資料を閲覧することができます。ご希望がある場合は、下記連絡先へ遠慮無く申し出てください。ただし、研究の独創性確保に支障のない範囲内で情報開示を行います。

10. 研究資金および利益相反について

 この研究に関する経費は、実施責任者が所属する診療科の研究費で賄われます。
 なお、本研究の実施責任者と分担研究者は本研究に関わる企業および団体等からの経済的な利益の提供は受けていないため、利益相反注1)はありません。

  • 注1)臨床研究における利益相反とは、研究者が当該臨床研究に関わる企業および団体等から経済的な利益(謝金、研究費、株式等)の提供を受け、その利益の存在により臨床研究の結果に影響を及ぼす可能性がある状況のことをいいます。

11. 研究成果の公表

 この研究で得られた研究成果を学会や医学雑誌等において発表します。この場合でも個人を特定できる情報は一切利用しません。

12. 参加拒否したい場合の連絡先

 この研究に参加したくない(自分のデータを使ってほしくない)方は下記連絡先へ遠慮無く申し出てください。しかしながら、データ解析後、もしくは学会等で発表後は途中辞退することができない場合もあります。

13. 疑問、質問あるいは苦情があった場合の連絡先

 この研究に関して疑問、質問あるいは苦情があった場合は下記連絡先へ連絡をお願い致します。

宮崎県立宮崎病院泌尿器科

部長 黒岩 顕太郎
電話:0985-24-4181
FAX:0985-38-4166

宮崎大学医学部附属病院泌尿器科

講師 寺田 直樹
電話:0985-85-2968
FAX:0985-85-6958

皮膚科

外来

診療日:月、水、金(初診日は月、金)

湿疹皮膚炎群をはじめ感染症、水疱症、皮膚腫瘍、膠原病など各種皮膚疾患に関した診療を行っています。

熱傷、重症薬疹、蕁麻疹などの緊急性のある皮膚疾患にも柔軟に対応するようにしています。

尋常性乾癬、関節症性乾癬などの炎症性角化症に対する生物学的製剤導入も行っています。

またプライベートパーツ(陰部、臀部)の皮膚症状にも相談や、フットケア指導も行っています。

手術

診療日:火、木
局所麻酔の必要な処置から、全身麻酔の必要な手術まで行っております。

入院
症状に応じて入院加療を行います。

その他

保険診療に準じて診療を行っております。
県内の開業医を中心とした皮膚科医会や大学病院、各病院とも連携して診療を行っております。

心臓血管外科

心臓血管外科は、下記の認定施設です。

  • 日本外科学会外科専門医制度修練指定施設
  • 心臓血管外科専門医認定機構基幹施設
  • 日本ステントグラフト実施基準管理委員会実施施設(胸部・腹部大動脈瘤)
  • 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会実施施設

はじめに

 当科は現在、年間180〜190例の心拍動下冠動脈バイパス術(OPCAB)や人工心肺を必要とする虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心臓弁膜症、胸部大血管疾患(急性・慢性大動脈解離、胸部大動脈瘤)を含む開心術、40例前後の胸部・腹部大動脈瘤および大動脈解離に対するステント術、80例前後の腹部大動脈瘤(開腹)および末梢血管手術(下肢バイパス術や下肢静脈瘤)を行っております。また高リスク症例も多く扱っている施設で、ここ最近6年で100例の透析患者の開心術手術も行っており良好な成績を得ております。平成31年5月1日から当科の前任者に代わり、中村栄作 医長が赴任しました。

心臓弁膜症

 心臓弁膜症の一つである僧帽弁閉鎖不全症には低侵襲心臓手術(Minimally Invasive Cardiac Surgery: MICS)であります右小肋間開胸による僧帽弁形成術(MICS-MVP)があります。前任地で平成26年4月の導入以降、平成30年3月の4年間に、30例(全僧帽弁形成の25%)に施行してきました。この分野に関しても宮崎県内でほとんど他施設では行われておらず、今後は当科がその最先端を走っていきたいと存じます。従来の25~30 cm近い胸の真ん中を切開する胸骨正中切開に比べて皮膚切開8 cmという右小肋間開胸切開で低侵襲手術することで、美容的にも胸骨感染のリスクもないことから患者さんには大変好評です。さらに早期回復、早期退院、早期社会復帰を得ることができております。しかし、手技の難度は高くなるので適応は慎重に判断し、手術の質を落とさないように細心の注意を払っています。今後は宮崎県内でその患者適応をはかり、その症例数を伸ばしていく所存であります(図1)。

 また、日本だけならず、世界でもその第一人者である東邦大学医療センター大橋病院心臓血管外科 尾崎重之教授が2007年に開発開始した重症大動脈弁狭窄症や大動脈弁閉鎖不全症などの大動脈弁疾患の患者に対しての自己心膜を用いた大動脈弁再建術(AV Neo-cuspidization)を行い、すでに10年のこれまでの長期成績も十分に満足いく結果をだしております。これは今まで人工弁置換を受けていた患者にとっては人工弁置換を要しない、術後抗凝固治療が不要の画期的な手術手技であり、患者には大変メリットの大きい手術であります。前任地でも平成29年5月に同手技を導入して以降、平成30年3月までに5例をすでに手がけており、術後の大動脈弁逆流もなく、良好な成績を得ています。今後は宮崎県内でその適応患者を増やして、症例数を重ねていき、宮崎県内の患者にその恩恵を受けていただけるようにしていく所存であります(図2)。

 また、当院でも現在まで従来通り行っております大動脈弁輪拡張症(Annuloaortic ectasia:AAE)や大動脈基部拡大に対する手術として従来の人工弁を使用した大動脈基部置換術(Bentall operation)に代わる術式として、自己弁尖を温存して大動脈基部を置換する術式が行われています。この術式は、弁輪上から人工血管置換を行い、バルサルバ洞や弁輪部の運動制限の少ないRemodeling法と弁下部から弁輪部を覆うように人工血管置換術を行い、大動脈弁輪拡張に対して縫縮効果が望まれるReimplantation法が挙げられます。当院でもAAEや aortic root aneurysmに合併した大動脈弁閉鎖不全症(Aortic regurgitation: AR)に対して従来、人工弁と人工血管のcomposite graftを用いた大動脈基部置換(Bentall手術)を行っており、その手術成績も良好でした。近年は自己大動脈弁温存手術(valve-sparing operation),特にReimplantation (David手術)が注目されており、当科でも現在まで適応のある症例に対して積極的にReimplantation (David Ⅴ)手術に挑戦しています。患者にとっては人工弁フリー、ワーファリンフリーの生活が術後待っており、患者のQOL向上、さらに人工弁関連合併症の回避、予後の改善に貢献する手術であると認識しています。現在まで大動脈弁逆流制御の点でも良好な成績をあげています(図3)。

 しかし、当院手術室にハイブリッド手術室(X線透視を兼ね備えたクリーン室)が未だないため、ハイリスク高齢者大動脈弁狭窄症の治療に対する経カテーテル的大動脈弁置換術(Transcatheter aortic valve implantation: TAVI)(図4)が施行できませんが、今後、当院に来院しましたハイリスク高齢者大動脈弁狭窄症患者様に対してはちゃんとそういった施設へ紹介しておりますので安心して診療していただけると思います。

胸部、腹部大血管・大動脈瘤疾患

 従来の開胸や開腹による人工血管置換術はもとより、現在は開胸や開腹を要しない胸部大動脈瘤に対するステントグラフト挿入術(Thoracic endovascular aortic repair: TEVAR)、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト挿入術(Endovascular aortic repair: EVAR)をすでに当院では当院放射線科を中心に当科とも連携して始めており、現在はその適応を拡大しています。特に胸部大動脈瘤に対するステントグラフト挿入術の登場により従来の左開胸下の人工血管置換術症例は減少していますが、呼吸機能障害などの多くのリスクを持つ患者さんに対しては大変有用な治療手段となっています。血管内治療の登場で胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤症例は全国的にみても増加の一途をたどっていますが、この領域に関しても手技の安全性も高まりさらに増加していくものと思われます(図5)。

虚血性心疾患・冠動脈硬化性疾患

 狭心症、心筋梗塞による冠動脈バイパス術は経カテーテル治療(Percutaneous coronary intervention: PCI)の飛躍的な進歩、発達により減少しています。しかし、減少した中でさらにその治療対象患者は多くの合併症を有したますますハイリスク患者となってきております。欧米に比較して心拍動下冠動脈バイパス術(Off pump coronary arterial bypass grafting: OPCAB)が盛んに施行されてきた本邦ではありますが、ここに来て改めて人工心肺使用下の冠動脈バイパス術(Conventional coronary arterial bypass grafting: CCAB)の長期成績が見直されてきております。今後はそのようなハイリスク患者でも治療成績を落とすことなく、質の向上を目指し、静脈グラフトより長期開存性が得られる動脈グラフトを多用した術式を選択して、その有用性と意義を高めていくことになると思います(図6)。

末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症)

 閉塞性動脈硬化症(Arterio-sclerosis Obliterans:ASO)は、動脈硬化が基盤となって粥腫形成、血栓ができ血管が詰まるという発症経過を示します。特にASOを有する患者における心筋虚血有病率は55%にも及び、重症のASO患者の 生命予後は不良であるといわれています。ASOに糖尿病が合併すると心血管死 がさらに増加することも分かってきました。これまでシロスタゾールやスタチンなどの内服に加え、腸骨動脈領域を中心に末梢動脈インターペンション(PTA)が行われております。さらには最新のステント進歩により大腿動脈以下の PTA 治療も増えてきております。PTAとは冠動脈と同じように、骨盤部や下肢の末梢血管の動脈硬化による狭窄・閉塞部を細いカテーテルに装着したバルーン(風船)やステント(金属の筒状のもの)を使用して、病変部を拡張させることにより血流を改善させる治療です。そのため、外科的に人工血管や自家静脈を使用した下肢バイパス術の症例数は減少の一途ですが、PTA不可能な症例にはまだまだ必要で有効な手段であります(図7)。

下肢静脈瘤

 下肢静脈瘤は以前の下肢静脈抜去術(ストリッピング)に変わり、小さな傷穴一つで済む血管内焼灼術が主流となってきています。従来の下肢静脈抜去術(ストリッピング)はもとより当院もすでに下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会が認定する実施施設となっており、積極的に高周波(ラジオ波)を用いた下肢静脈瘤血管内焼灼術(radiofrequency ablation: RFA)を行っております(図8)。ストリッピングや従来のレーザー焼灼術(endovenous laser ablation: EVLA)に比べ て、RFAは術後疼痛や内出血が抑えられるのが最大の特徴で、下肢静脈瘤の多くが血管内治療の適応となり標準術式となっております。

おわりに

当科としての基本理念として

  • いかなる救急も断らない。
  • 患者様にとって何が最適な手術治療なのかを考え、患者様に提案し行う。
  • 従来の手術治療はもちろんのこと、患者様にメリットのある統計的に裏付けられた他施設で行われていない新しいより良い手術治療を提供する。

 当院では施行施設となっていない経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVIまたはTAVR)や人工心臓(LVAD)などが適当と思われる症例ではちゃんとそういった施設へ紹介しておりますので安心して診療していただけると思います。

 通常外来は月曜日(初診・再診)と水曜日(初診・再診)になっておりますが、急患の場合はその限りではなくできるだけいつでも応対しますのでご相談下さい。心臓血管外科外来担当ナースは久保田で、当科の窓口となっております。

図1

a) 低侵襲僧帽弁手術(右小肋間開胸による)

b) 右小肋間開胸創部写真(8cm切開)

c) 術野写真(写真左側が頭側)

図2

a) 自己心膜を使用した大動脈弁再建術 (AV Neo-cuspidization)

b) 自己心膜大動脈弁再建後の写真(写真右側が頭側)

自己心膜で再建した大動脈弁が風車様の形態となっている。

図3

a) 自己大動脈弁温存基部置換術

b) 人工弁を使用した大動脈基部置換術(Bentall手術)

図4

図5

a) ステントグラフト内挿術

b) オープンステントグラフト内挿と併用した人工血管置換術

図6

a) 両側内胸動脈グラフトを用いた心拍動下冠動脈バイパス術後3D-CT

図7

下肢バイパス術

図8

a) 下肢静脈瘤

b) 血管内高周波(ラジオ波)焼灼術

脳神経外科

脳神経外科 米山 匠
脳神経外科
米山 匠

 現在、脳神経外科医2名体制で診療にあたっています。
 病棟は、5階西病棟脳神経センター内にあり、脳、脊髄の疾患を中心に専門的治療を行っております。脳神経センターに入院されました患者さんにつきましては、毎週一回の神経内科・脳神経外科合同回診を行うなどして、脳神経外科医のみならず、神経内科医とも相談しつつ総合的に診療を行っています。また、小児の中枢神経系先天奇形の症例などにつきましては当院小児科や宮崎大学病院と協力し治療を行っています。全身の多発性外傷や重篤な全身合併症をもつ脳神経外科的疾患につきましても、関連科と協力しつつ対応しています。
 手術につきましては、脳腫瘍や、脳出血、脳動脈瘤、くも膜下出血、脳動静脈奇形、頸動脈閉塞・狭窄、もやもや病などの脳血管障害、頭部外傷に加えて、三叉神経痛や顔面けいれんなどの機能的疾患、脊椎脊髄疾患、中枢神経奇形、水頭症などに対するものを守備範囲としています。また、脳動脈瘤や頸動脈狭窄症などに対する脳血管内治療も行っています。

 当科では、県民の皆様の御期待に添えるよう、そして患者さん一人一人に最善の医療が提供できるよう、スタッフ一同、日々研鑽し診療に励む所存です。

診療実績・研究実績

業績集(平成23年1月1日~平成23年12月31日)

誌上発表

  1. Kawano N, Yoshida S, Ono N, Himeji D, Nagahiro Y, Sayaka Kawano, Yamashita K, Ikeda N, Uezono S, Ochiai H, Kawano F, Kikuchi I, Ishikawa F, Shimoda K, Ueda A, Akashi K: Clinical features and outcomes of 35 disseminated intravascular coagulation cases treated with recombinant human soluble thrombomodulin at a single institution. J Clin Exp Hematop. 51:101-7, 2011.
  2. Kawano N, Ochiai H, Yoshida S, Yamashita K, Shide K, Shimoda H, Hidaka T, Kubuki Y, Katayose K, Toyama T, Kawano H, Matsuoka H, Ishizaki J, Maeda K, Satou S, Yano T, Yamaguchi K, Takenaka K, Shimao Y, Oshima K, Ueda A, Shimoda K: Clinical features and treatment outcomes of isolated secondary central nervous system lymphomas in Miyazaki Prefecture. Int J Clin Oncol. 2011 Sep 10.
  3. 井上三四郎、齊田義和、菊池直士、阿久根広宣、白尾英仁、木下真理子、田中悦子、落合秀信、宇戸啓一:12歳以下の小児重度外傷の治療経験 整形外科と災害外科 60: 169-172, 2011.
  4. 落合秀信、河野寛一、米山 匠、秋山 寛、牧原真治、内之倉俊朗、宮田史朗:当院における最近のくも膜下出血症例の治療成績とその問題点について宮崎医会誌 35: 27-32, 2011.

学会発表 A. 全国学会

  1. 落合秀信:椎骨動脈瘤破裂によるくも膜下出血の臨床的特徴 -来院時は重篤な症例が多いが、予後は意外と良好-
    第39回日本救急医学会総会・学術集会 平成23年10月19日 東京都

B. 地方会

  1. 落合秀信、河野徳明、米山 匠、井上知宏、古結英樹、吉野未来:痙攣重積の加療中に薬剤性過敏症症候群ならびに血球貪食症候群を生じ、治療に難渋した1例
    第15回日本救急医学会九州地方会 平成23年5月28日 佐世保市
  2. 米山 匠、落合秀信、河野寛一、嶋本富博: 妊娠中に発症した脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の3例
    第108回日本脳神経外科学会九州支部会 平成23年6月25日 那覇市

C. 県内学会

  1. 落合秀信、米山 匠、河野徳明、島尾義也、川崎健作:介在する頭蓋骨への浸潤を伴うことなく硬膜と同部の皮下にそれぞれ別個に発生したと思われたdiffuse large B cell lymphomaの1例。
    平成23年度宮崎病診連携がん治療研究会 平成23年1月8日 宮崎市
  2. 落合秀信、米山 匠:顔面の変形を来たした前頭洞嚢胞性病変の2手術例
    第40回宮崎脳神経外科手術研究会 平成23年1月29日 宮崎市
  3. 落合秀信、米山 匠、松野岳志、田代研之、湊誠一郎、松本識子:うっ血乳頭で発症し、画像所見にて脳室拡大を認めなかった脳室腹腔シャント機能不全の1例。
    第37回宮崎救急医学会 平成23年2月19日 宮崎市
  4. 痙攣重積の加療中に薬剤過敏症症候群ならびに血球貪食症候群を生じ、治療に難渋した1例。
    第37回宮崎救急医学会 平成23年2月19日 宮崎市
  5. 落合秀信、上田 章:当院における救急医療と医師育成。パネルディスカッション。
    第37回宮崎救急医学会 平成23年2月19日 宮崎市
  6. 米山 匠、落合秀信:バルプロ酸ナトリウムにより高アンモニア血症をきたした一例
    第32回宮崎てんかん懇話会 平成23年7月1日 宮崎市
  7. 落合秀信、奥 隆充、松元文孝、河野寛一、米山 匠: 県立宮崎病院脳神経外科におけるくも膜下出血症例の治療成績
    第15回宮崎脳卒中研究会 平成23年7月22日 宮崎市
  8. 落合秀信、奥 隆充、松元文孝、米山 匠:若年者に発症した脳動脈解離による脳梗塞の2例
    第38回宮崎救急医学会平成23年8月6日 都城市
  9. 落合秀信:東日本大震災における県立宮崎病院DMATの動き 第38回宮崎救急医学会フォーラムディスカッション 平成23年8月6日 都城市
  10. 落合秀信、松元文孝、奥 隆充: 椎骨動脈瘤破裂によるくも膜下出血の臨床的特徴 -来院時は重篤な症例が多いが、予後は意外と良好
    第13回宮崎Brain Attack 研究会 平成23年11月25日 宮崎市

整形外科

整形外科 阿久根 広宣
整形外科
阿久根 広宣

 現在常勤整形外科医9名で診療を行っています。当院は日本整形外科学会の研修認定施設となっており、また2018年度から開始予定の日本専門医機構専門医制度における整形外科専攻医研修基幹病院および関連病院(九州大学と連携)の認定も受けています。「地域医療に貢献できる幅広い見識を持った整形外科医師」を到達目標に整形外科専攻医への教育指導も行っています。

 頚髄脊髄損傷、骨折・脱臼・靱帯損傷などの外傷から脊椎変性疾患・変形性関節症・関節リウマチなどの慢性疾患、高齢化とともに年々増加の一途をたどる骨粗鬆症性疾患等、多岐にわたる疾患・傷病の治療にあたっています。

 近年整形外科領域における専門化、低侵襲化が進んでいます。当院でも脊椎の手術は、熟練した専門スタッフと手術器具の進歩により、より安全に手術を行えるようになり、術後の劇的改善が見られる患者さんが多くなりました。また股関節、膝関節等の人工関節置換術をはじめとする関節外科専門医も常勤しており、安定した良い成績を残しております。 多発外傷においては、外傷専門医が指揮をとり救命救急科をはじめとする他科との連携協力のもと、日常生活機能の獲得を目指して精一杯の治療にあたっております。

 外来診療に関しましては、新患は基本的に紹介患者さんのみとさせていただいています。これは入院患者への十分な対応、重症患者に対する手術を含めた治療、救急患者へのスムースな対応を行うためですのでご理解いただければと思います。

 火・木・金曜日は全日定例の手術日です。外来は行ってはおりますが疾患の専門医師が手術中の場合もあり、可能であれば月曜日水曜日に紹介来院していただければ幸いです。スムースな外来受診は医療連携科を通してかかりつけ医からのFax予約です。基本的には疾患の専門医師が担当いたします。

 ただし朝から緊急手術や救急対応を行っている場合もあり、外来患者さんには時間的に大変迷惑をおかけすることもあると思いますが、ご理解の程宜しくお願い申し上げます。

診療実績

令和2年度手術実績

手術総数 729例 定例429例
急患300例
脊椎 94例  
手根管開放術 9例  
四肢切断術 9例  
上肢骨接合術 60例  
下肢骨接合術 153例  
人工骨頭置換術 42例  
人工股関節置換 31例  
人工膝関節置換 23例  
関節鏡手術 11例  
骨切り術・関節形成術 2例  
靱帯再建・修復術 22例  
骨軟部腫瘍術 7例  
その他 266例  

診療範囲

外傷外科 多発外傷、骨折、筋腱損傷、靭帯損傷など
関節外科 変形性股関節症、大腿骨頭壊死、変形性膝関節症、
膝関節障害(半月板損傷・靭帯損傷など)、関節リウマチなど
脊椎外科 腰痛症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症、
腰椎すべり症、頸椎症、環軸椎亜脱臼、
脊椎骨化症(頸椎後縦靭帯骨化症、胸椎黄色靭帯骨化症)、脊髄腫瘍など
手の外科 外傷、手根管症候群、先天異常など
腫瘍外科 骨軟部腫瘍
スポーツ外科 スポーツ外傷、スポーツ障害
小児整形外科 先天性股関節脱臼、先天性内反足

主な治療

  • 骨折に対する骨接合術・創外固定術(重度四肢外傷に対する固定や変形矯正)
  • 脊椎疾患に対する除圧術やインスツルメンテーションを用いた脊椎固定術など
  • 関節疾患(股関節・膝関節・手の外科・足の外科)に対する骨切り術(関節温存手術)
  • 人工関節置換術(股関節・膝関節 その他肘関節・手指など)
  • 関節鏡下手術(膝関節・足関節・肩関節・手関節)
  • 関節鏡視下半月板切除術・縫合術・靭帯再建術など

小児外科

 小児外科とは16歳未満の小児を対象とする消化器および一般外科です。小児は発育の途上にあり、身体が大きくなっていくだけでなく生理機能も変化していきます。疾患も小児では内臓や体表の先天性形成異常が多く、その多くは成人にはみられません。小児の生理を理解し、疾患とその病態、そしてその治療法に関する専門的知識をもった、小児を安心して預けることのできる外科医が小児外科専門医です。

 取り扱う疾患は多彩で、鼠径ヘルニアのように発生頻度が高く、手術入院が2泊3日で済むものもあれば、新生時期に発症する食道閉鎖、鎖肛、Hirschsprung病など、過大な手術侵襲を避けるため、多段階手術を検討する疾患もあります。(疾患の詳細については、小児外科学会ホームページを参照下さい。http://www.jsps.gr.jp/05_disease/index.htm)

 自然治癒が期待できる疾患は一定の年齢まで手術を待機することもあります。例えば臍ヘルニア(出べそ)は、乳児期早期から適切に圧迫固定することにより、手術することなくきれいな形状にて閉鎖するため、2歳以降、臍の形状がよくない場合に手術適応となります。軽症なものから重篤な疾患まで、術後の何十年という社会生活を見据えた上で、手術や治療を選択します。

 外科的疾患だけでなく、栄養や下痢、便秘などの消化管の訴えに関してもご相談下さい。なお、成人された術後の患者様や小児外科疾患が疑われる患者様につきましても、当科にて診療させていただいております。