外科

外科の紹介

現在、当科には常勤の医師が14名所属しています。
各医師は、乳腺、呼吸器、上下部消化管、肝胆膵、腎移植の5つのグループに所属し臓器別のチーム医療を行っております。

各専門分野の詳細はそれぞれをクリックしてください。

当科の施設認定は下記の通りです。

  • 日本外科学会専門医修練施設
  • 日本乳癌学会専門医制度認定施設
  • 日本消化器外科学会専門医制度指定修練施設
  • 日本呼吸器外科学会専門研修連携施設
  • 腎移植施設(公益社団法人日本臓器移植ネットワーク 一般社団法人日本腎臓学会)
  • 日本オンコプラスティックサージェリー学会乳房再建用エキスパンダー実施施設
  • 日本消化器病学会認定施設
  • 日本胆道学会認定指導施設
  • 日本膵臓学会認定指導施設
  • 日本腹部救急医学会認定施設

(文責:大友)

乳腺グループ(植田医長)

当グループは、乳腺専門医3名体制で、質の高いエビデンスを元に、ガイドラインに沿った治療をベースにしながら、患者さんに寄り添って、最善・最良の乳癌医療の提供を目指しております。また、総合病院という特色を生かし、高齢者や併存疾患を抱えた患者さんの受け入れも行っております。定期的にカンファレンスを開催し、多職種とのチーム医療を実践し、患者さん一人ひとりに向き合いながら診療に取組んでおります。
2018年度の年間乳癌手術症例数は258例と九州でも有数の施設として誇っております。約50%の方に乳房温存手術を実施し、高精度の3TMRIを用いて切除範囲の決定を行い、安全で正しい手術方法を提供しております。2014年2月より乳房再建用エキスパンダー実施施設として施設認定を受け、乳房再建に公的保険を使う事ができるようになりました。また、適応があれば内視鏡を用いた小さな創で行う乳房再建手術も実施しております。センチネルリンパ節生検においては、2020年1月からICG蛍光法と最新の専用機器を導入し、より確実なセンチネルリンパ節の同定と腋窩郭清の省略が可能となりました。周術期の化学療法は、当院の腫瘍内科医と連携し、質の高い治療を提供しております。
当院では“宮崎県がん地域連携パス”を積極的に活用し、術後のフォローアップを患者さんのかかりつけの医療機関とともに取組んでおります。
新患日は月・火・金曜日です。乳癌の専門家として最新の再発・進行乳癌治療、セカンドオピニオン外来、遺伝子検査や情報の提供、国内の臨床試験への参加等も積極的に行っております。

呼吸器グループ(別府部長)

呼吸器外科領域では、原発性肺癌や転移性肺癌などの肺悪性腫瘍をはじめ、肺良性腫瘍、縦隔腫瘍、気管腫瘍、胸膜・胸壁腫瘍、気胸、巨大肺嚢胞、膿胸、炎症性肺疾患、先天性肺異常など幅広い疾患に対して、呼吸器外科専門医を中心に診療を行っています。年間100例前後の原発性肺癌症例を含む総数150例前後の手術を施行し、80%以上は胸腔鏡下に行っています。例えば、肺癌に対する肺葉切除では通常3~4cmほどの小開胸創と1~2cmの操作孔2か所で行い、肋骨切離は行わず、開胸器も使用しません。また、縦隔腫瘍や気胸においても0.5~2cmの操作孔3か所で手術を行っています。ただ、手術の安全性と確実性を重視する観点から、胸腔鏡手術の適応については一例ごと慎重に術前評価しております。一方、周囲組織へ浸潤する腫瘍に対しても、浸潤臓器を合併切除することによって積極的に治癒切除を行っています。当院では呼吸器外科、呼吸器内科、放射線科、病理検査科の各専門医が参加する合同カンファレンスを週1回定期的に行っており、症例ごとに手術適応の評価、病理検査結果の考察、抗癌剤治療や放射線治療による術後補助療法の適応などについて詳細に検討しています。当科ではこのような各診療科の密な連携によって、より質の高い診療を目指しています。

上部消化管グループ(日高部長)

当院の上部消化管の外科治療としては、食道癌、胃癌、GISTなどの悪性腫瘍に対する手術症例が多く、他に食道裂孔ヘルニアや胃食道逆流症などの良性疾患、特発性食道破裂や胃・十二指腸潰瘍穿孔に対する緊急手術など、多様な疾患を手がけております。食道癌に対する食道亜全摘術は侵襲が大きく、難度の高い手術でありますが、当院では胸腔鏡下手術を導入し、低侵襲な方法で安全に手術を行っています。胃癌に対しても、主に早期癌に対しては腹腔鏡下胃切除術や腹腔鏡下胃全摘術を行っており、進行癌の場合には術前または術後の化学療法を併用して治療成績の向上に努めています。切除不能と診断された場合には、他の治療法(化学療法や放射線療法など)について提示し、QOLを向上させるためにあらゆる手段を駆使します。また、胃穿孔や十二指腸穿孔により腹膜炎を来した場合などの緊急手術にも24時間対応可能です。当院は宮崎県の基幹病院であり、さらにがん治療の拠点病院であるため、県内の様々な医療機関から多数の患者紹介を頂いております。近年は高齢化のため複数の合併疾患を有するリスクの高い患者様が増加してきましたが、質の高い手術ときめ細かい周術期管理を徹底し、多くの患者様に満足のいく医療を提供していると自負しております。セカンドオピニオンにも対応致しておりますので、対象の患者様やそのご親族の方は当院へ御相談ください。

下部消化管グループ(中村部長)

下部消化管領域では、結腸癌50~60例、直腸癌20~30例と大腸癌手術を年間70~90例程度行い、手術件数は年々増加しています。そのほか、大腸穿孔腹膜炎や腸閉塞などの緊急手術例などをあわせると年間100例を超える手術を行っています。手術は侵襲の少ない腹腔鏡手術を積極的に導入していますが、癌が非常に進行した方や緊急手術など通常の開腹手術が必要な方も多いため、腹腔鏡手術の割合は約半分です。進行した直腸癌では骨盤内臓全摘術や側方郭清などの拡大手術のほかに、術前化学放射線治療を導入し症例に応じて適切に治療を行っています。また従来であれば人工肛門造設術が必要な腸閉塞を伴う進行大腸癌に対しては、大腸ステントを留置することで人工肛門を回避し全身状態を整えて、精密検査を行ってから根治手術を行っています。近年、高齢化に伴い血液透析や重篤な合併症などのために濃厚な全身管理が必要な方々が増えており、日々一丸となって手術や週術期管理に臨んでいます。

肝胆膵グループ(大内田部長)

当グループでは肝臓、胆道(胆嚢・胆管・乳頭部)、膵臓、脾臓の良悪性疾患に対する検査、治療を専門的に行っています。 肝悪性腫瘍に対しては肝切除術を中心に、マイクロターゼ凝固療法やラジオ波焼灼術なども駆使して根治を目指しています。再発例に対しても可能な限り切除を目指し、切除困難例には肝動脈塞栓療法、肝動脈内抗癌剤注入療法などを状況に応じて行っています。 胆道癌、膵臓癌は外科的切除が唯一根治を望める治療法であるため、積極的に切除を行い、広範囲に進展した場合でも拡大手術や血管合併切除などを駆使して根治を目指しています。ただし、侵襲の大きな手術となるため、手術適応に関しては厳密に検討し、超音波内視鏡(EUS)、超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)による進展度・深達度診断、生検や細胞診による確定診断を行い、過不足の無い治療を行っています。近年術前・術後補助療法により治療成績が向上しており、当院でも化学療法を中心とした補助療法を導入し、胆道癌、膵臓癌の予後改善を目指しています。また、膵仮性嚢胞に対する超音波内視鏡下経消化管的嚢胞ドレナージ術(EUS-CD)や急性胆管炎・胆嚢炎に対する内視鏡的あるいは経皮経肝胆道ドレナージ術(ENBD、EBD、PTBD、PTGBD など)による緊急対応も常時行 っています。  肝胆膵疾患が疑われる症例、診断・治療に難渋する症例などいつでもご紹介ください。また、緊急処置が必要な症例に対しては直接ご連絡をいただければ迅速に対応させていただきますのでいつでもご相談ください。 

腎移植グループ(寺坂医長)

当院は1988年に第一例の生体腎移植を施行し、以後2021年3月までに生体腎移植99例、献腎移植18例(計117例)を行ってまいりました。
複数名の移植学会認定医、臨床腎移植学会認定医が常勤し、日本有数の腎移植施設である九州大学病院と密に連携した最新の診療を行っていることも特徴です。近年では夫婦間などの非血縁間の移植や血液型不適合移植、透析導入前の腎移植も通常通り行うことができるため、多くの腎不全患者さんのニーズに応えられる体制が整っています。
腎移植前にはドナー、レシピエントともに様々な検査を受けて頂く必要がありますが、大きな問題がなければ初回受診から概ね3ヶ月以内に検査を終え、移植の準備が整います。
ドナーの手術は腹腔鏡を用いて行います。手術時間は3時間前後です。腹腔鏡手術は傷が小さく、術後の回復が早いというメリットがあります。手術後1週間で退院し、退院後は手術前とほぼ同じ生活が可能です。レシピエントの手術時間も3時間前後です。多くの場合手術直後より透析は不要となり、術後約2週間で退院可能となります。また術後1~3ヶ月で社会復帰が可能です。退院後も定期的に外来に通院して頂き、移植した腎臓が1日でも長く良好に機能するよう経過を診させていただきます。
腎不全で血液透析や腹膜透析が必要になると、時間的拘束に加えて食事制限、水分制限など、生活に大きな制約が生じます。多くの場合従来の仕事を続けることや、旅行をすることなども困難になります。移植を行うことで、これらの制限の大部分から解放されます。また、透析に伴う合併症を防ぐことができるため、生命予後(寿命)にも良い影響を与えます。
ドナーになる方がいて、移植を受けることを希望し、全身麻酔手術に耐えられる方であれば、ほぼすべての腎不全患者さんが移植の対象となりえます。
移植について詳しく知りたい方、移植が受けられるかどうか相談したい方はいつでもお気軽にご連絡下さい。

県立宮崎病院 外科外来 0985-24-4181(内線2140)

新生児科

  • 地域周産地域医療センターとして、24時間体制で未熟児・新生児医療を行っています。
  • 新生児センターは7階フロアーにあり、病床数は12床(NICU3床、GCU6床)です。
  • 新生児特定集中治療管理が可能な設備を有しています。
  • 新生児センター退院後に通院の必要な方のために、毎週月曜日(Dr河野)、金曜日(Dr河野)の午後に発達外来を設けています。
  • 未熟児・新生児の救急医療を要する場合は、搬送前または受診前の連絡が必要です。
    (時間内は新生児センター、時間外は新生児センター当直医へ電話して下さい。
    電話:0985-24-4181、内線2741)
  • 心臓カテーテル治療の必要な患者さんについては、National Clinical Database(NCD)へ匿名での症例登録を行っています。

小児科

小児科の特徴

当院では、こどもたちやご家族の立場に立って診療を行うことをモットーにしています。

  1. 日常的な疾患から、専門的分野に属する疾患に至るまで幅広く対応しています。
  2. 24時間365日体制で二次・三次小児救急医療を行っています。
  3. 入院が長期化するこどもたちのために、院内学級を設けています。
  4. 入院中のこどもたちが少しでも過ごしやすいように、病棟には保育士が常駐しています。

診療内容

  1. 外来は月曜日から金曜日までの毎日行っています。午前中は一般外来と専門外来、午後は急患と専門外来です。原則、紹介状が必要です。
  2. 小児病棟(7階西病棟)は、外科系も合わせて33床です。
  3. 対象疾患は、脱水症、気管支炎、胃腸炎、気管支喘息などの日常病のほかに心臓病(川崎病を含む)、腎臓病、血液疾患、神経疾患、てんかん、発育・発達の専門外来を行っています(外来当番表参照)。
  4. 予防接種については、当科でフォローしている患者さんで他の医療機関での接種に不安がある場合に、個別で対応しています。
  5. 休日・時間外は、当科でフォローしている慢性疾患などの急変時および救急搬送や他の医療機関からの紹介を受け入れています。
  6. 新生児・未熟児の入院につきましては、2015年4月から新設された新生児科へご相談下さい。
  7. 新型コロナウイルス感染症流行時期は、感染小児患者の入院対応や宿泊施設への往診を行っています。

カンファレンスなど

病棟回診毎週月曜日 14:30~(コロナウイルス流行時期は中止)
症例カンファレンス毎週水曜日 17:30~
抄読会毎週金曜日 8:00~
宮崎市郡小児科医会例会・症例検討会毎月第4木曜日 19:00~(コロナウイルス流行時期は中止)

神経内科

 当科は、脳~脳神経系~脊髄~末梢神経~筋肉系、自律神経系などに障害が出る疾患を扱っています。器質的に何らかの異常を呈する疾患を診ている診療科です。精神科のように、精神的な問題(思考の異常や感情の異常など)を扱う科ではありません。代表的な疾患群は、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患、てんかんやけいれん性疾患、脳卒中(脳梗塞が主です)、脳炎・髄膜炎、脊髄炎、ギラン・バレー病、重症筋無力症、筋炎などです。近年は急速な高齢化で、軽い認知症患者さんも増加しています。またてんかん性疾患も最近は神経内科に通院される患者さんが増加しております。神経学は、神経学的診察から診断を行っていくという症候学の分野を有しており、精細な診察所見に依拠して診断を行います。それゆえ、診察に相当な時間を要することも少なくありません。

 以下のような症状の方は、是非一度当科外来を受診して下さい。

  • 頭痛
  • めまい、ふらつく、立ちくらみがする
  • 物忘れがひどくなった
  • 意識が急におかしくなった
  • けいれん
  • 手足が振える
  • 手足に力がはいらない 手足がしびれる
  • 半身がしびれる
  • 顔がゆがむ、口角から水がこぼれる
  • 言葉が喋りくい
  • 飲み込みがおかしい よだれが多い
  • 筋肉がやせてきた
  • 動作が鈍くなった 不器用になった
  • 歩き方がおかしくなった よく転ぶ

検査

 一般内科的な、尿検査、血液検査、心電図、胸レントゲンに加え、以下のような特殊な検査を行っています。

  1. 頭部CT、頭部MRI、脊椎MRI検査、脳血流検査
  2. 脳脊髄液検査
  3. 神経伝導速度検査
  4. 針筋電図検査
  5. 脳波検査
  6. 筋生検、神経生検
  7. 認知機能検査

治療

当科は、内科系であり、主に薬物療法を行います。
外来では、疾患に応じて、内服薬を処方します。特殊な薬物療法としては以下のものがあります。

  1. t-PA製剤(グルトパ)
    脳梗塞発症3時間以内、一定の条件を満たす患者さんに使用できる静脈注射の薬剤です。血管内の血栓を融解する薬物です。約1/3の患者さんでは麻痺の消失や軽減が得られます。国内では2007年11月より使用が開始され、当科でもこれまで40名以上の患者さんに投与しています。2012年9/1からは発症後、4時間30分までの患者さんにも適応が広がりました。体の半身の運動障害が出現した患者さんはできるだけ速く医療機関を受診されることをお勧めします。
  2. 免疫抑制剤~ステロイドパルス療法など
    免疫性/炎症性神経疾患である、多発性硬化症、重症筋無力症、多発性筋炎などで投与します。神経系を始めとした自己免疫疾患では重要な薬剤です。
  3. ガンマグロブリン大量療法
    ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)、多発性筋炎などで投与します。
  4. 血漿交換療法
    多発性硬化症、重症筋無力症のクリーゼ(急激な症状の増悪時)に行う治療法です。血液人工透析に類似した手技であります。
  5. アルツハイマー型認知症の薬剤
    従来使用されていたドネペジル(アリセプト)がありますが、同じ薬効の薬剤としてガランタミン(レミニール)、リバスチグミン(リバスタッチ貼付剤)、また異なる薬効製剤としてメマンチン(メマリー)が開発され、薬剤選択の幅がひろがってきました。
  6. 片頭痛治療薬
    トリプタン製剤で、劇的に頭痛発作が軽減されています。内服薬ではゾーミック、マクサルト、レルパックスなど、またイミグラン注射薬も選択できます。

発表実績

  • みやにち健康セミナー「ここまでわかった、ここまで治せるパーキンソン病」
    平成24年1月28日開催 パネリスト:湊 誠一郎

内科

医師紹介

医師32名(スタッフ24名、フェロー3名、レジデント5名)および研修医30名(2019年4月現在)で、ほぼすべての内科専門分野の診療を行っています。
専門分野および医師は次のとおりです。
各専門分野の詳細はそれぞれをクリックしてください。

入院診療

入院診療は次の4病棟で行っています。

  • 9階東病棟(内科):呼吸器・膠原病・感染症・腎臓・糖尿病
  • 9階西病棟(第一・二種感染症指定病床):感染症
  • 8階西病棟(がん治療センター内科部門):血液科・化学療法科・消化器
  • 5階東病棟(循環器センター):心臓血管外科・循環器内科・内科
  • 4階西病棟:総合診療科

入退院カンファレンス

入退院カンファレンスは週に1回、病棟単位で行っています。

  • 9階東病棟は火曜日朝
  • 8階西病棟は水曜日朝
  • 5階東病棟は木曜日朝
  • 4階西病棟は火曜日朝

検討会・講義等

内科症例検討会・剖検所見会(CPC)・講義・内科医局会を毎週火曜日4時~5時15分に病院2階・中会議室で行っています。

診療実績

  1. 2019年度(1年間)の1日平均外来患者数は、病院全体704人、内科全体188人(内科138人、循環器内科23人、神経内科24人、総合診療科3人)です。
  2. 2019年度(1年間)の1日平均入院患者数は、病院全体396人、内科全体112人(内科83人、循環器内科15人、神経内科12人、総合診療科2人)です。
  3. 2019年度(1年間)の新入院患者数は、病院全体で11,163人、内科全体2,783人(内科2,045人、循環器内科436人、神経内科232人、総合診療科70人)です。
  4. 2019年度の内科入院の内訳は、呼吸器内科629人、膠原病リウマチ内科119人、感染症内科60人、腎臓内科138人、糖尿病内科99人、血液内科415人、消化器内科285人、腫瘍内科297人です。