X線CT検査

　CTとは、Computed Tomography（コンピュータ断層撮影）の略で、X線を利用して身体の断面像を撮影する検査です。X線は、身体を透過しますが、骨や臓器によって透過する程度が違います。この透過したX線の差を使用し、コンピュータにて処理することで身体の内部を画像化しています。得られた画像から様々な断面を作成することができ、3D画像も作成することができます。

検査方法

　CT検査には、単純検査と造影検査の2種類があります。単純検査は、造影剤を使用せず検査を行います。造影検査は、造影剤を静脈から注入して検査を行います。
　造影剤を用いることで血管や臓器を見やすくすることができます。検査時間は、10分～20分程度です。

使用機器

　当院では、診断用CTとしてRevolution CT（256列）2台、Discovery CT 750HD（64列）1台の合計3台の装置で検査を行っています。
　特に、Revolution CTは、16cmの検出器を有した全身撮影用CTで、様々な最新技術が搭載された機種となっています。頭部撮影は1秒、心臓ではわずか0.28秒と短時間で撮影することができます。胸腹部撮影においても高速モードでは4秒以内と短時間撮影が可能で、体動や息止めの抑制困難な患者様や小児においても高画質な画像を撮影することができます。
　また、AI（人工知能）技術を用いた画像再構成機能が搭載され、従来よりも大幅な被ばく低減が可能となり、小児や若年者にも安心して検査を受けていただくことができます。