概要
スタッフ
腎内科医師 | 3名 |
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泌尿器科医師 | 4名 |
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看護師 | 7名 |
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臨床工学技士 | 10名(兼務) |
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治療・看護・業務内容
当院の血液透析は、入院されている患者さんが対象です。
- 人工透析を初めて受ける患者さんのサポート(導入期管理)
- 手術・合併症などで入院された患者さんの維持透析
- 重症の急性腎障害に対する緊急血液透析
- 腹膜透析(PD)導入、維持管理
- 腎移植手術前後の透析管理
- これから透析療法が必要な方への支援(腎代替療法選択)
- アフェレシス療法
☆当院の血液浄化室は、日本透析医学会より教育関連施設として認定されています。
当院でのアフェレシス治療
アフェレシス療法は、専用の医療機器を使って血液などの体液を体外へ取り出し、そこに含まれる病気の原因物質を分離して除去するとともに、不足している物質を補うことにより、 体内のバランスを整える“血液浄化療法”の一種です。病気の原因物質を取り除くことによって症状を軽減し、薬物治療などが効きやすい状態をつくることができます。
一部の治療においては外来対応も行っておりますので、主治医を通じご相談ください。
- 単純血漿交換(PE)
血液を血漿分離膜に通過させることで、血球成分・血漿成分に分離することができます。
そうして分離させた全ての血漿を廃棄し、等量の置換液と交換する治療法です。
適応は肝疾患、血液疾患、膠原病、神経疾患、皮膚疾患などです。
- 二重濾過血漿交換(DFPP)
血漿分離膜によって分離した血漿成分を、二つ目の血漿成分分離膜を通すことで、有用物質と病因物質等へ分離させ有用物質のみを体内に戻す治療法です。
適応は血漿交換と同様の疾患です。当院ではABO 不適合移植時に実施。
- 免疫吸着(IAPP)
血漿を吸着カラムに通すことで、免疫グロブリンなど免疫に関連するタンパク質を吸着させる治療法です。
- 直接血液吸着(DHP):エンドトキシン吸着、活性炭吸着
敗血症の病因物質であるエンドトキシンを特殊なカラムで吸着除去する治療法です。
活性炭吸着療法とは、血液を直接活性炭カラムに灌流させ、病因関連物質を除去することを目的とした治療法です。
- LDL吸着
血液あるいは血漿を吸着カラムに通すことで、動脈硬化の原因といわれる悪玉コレステロールを血液から取り除き血流を改善させる治療法です。
- 顆粒球除去(GCAP)
血液中の炎症に関わる顆粒球および単球を選択的に吸着除去することで、血球の機能変化を促し炎症を抑える治療法です。適応は潰瘍性大腸炎、クローン病、関節症性乾癬です。
- 末梢血幹細胞採取(PBSCH)
G-CSF製剤を投与して末梢血中に動員された造血幹細胞を、血液成分分離装置を用いて採取する方法。
- 腹水濃縮再静注法(CART)
腹腔内に針を刺して腹水を取りだし、2 つの膜を用いて濾過濃縮を行い有用物質のみを体内に戻す治療法です。適応は肝硬変やがん性腹膜炎でみられる難治性腹水です。
看護師長から患者さんとご家族へ
- 安全で適切な透析医療を提供するために、医師、看護師、臨床工学技士、病棟、外来と連携をとりながらチーム医療を行っています。透析環境を整え、患者さんの不安や苦痛の軽減を図れるようにチームで対応していきます。
- 患者さんに、安楽な透析時間を過ごしていただけますよう、患者さんの声に耳を傾け、チームで対応していきますので、何かお気づきのことがありましたら遠慮なく声をかけてください。