宮崎県立宮崎病院 - Miyazaki Prefectural Miyazaki Hospital

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第11号 県病院から こんにちは

2003.04.07

 平成15年1月に当院において、最新システムを搭載したMRI装置が導入されました。装置本体は、できるだけ圧迫感を少なくしたデザインでまた、壁、床、照明も患者さんが安心して検査が受けられるようなデザインに改装いたしました。検査内容におきましても、従来ではできなかった特殊な撮影も、この装置では威力を発揮します。

当院では西日本発の最新システムを搭載したMRIシステムを導入いたしました。

放射線科 蕪 俊二

MRI(Magnetic Resonance Imaging)って何ですか?
MRIとは磁石と電波を利用して人体の断層撮影を行うものです。電離放射線(X線etc)を使用していませんから被曝の心配はありません。

どのような検査があるのでしょうか?
通常実施するMRI検査において高画質な画像を短時間で撮影できるだけでなく、特殊な検査(機能検査etc)ができます。

頭部領域の検査例
3大疾患の1つとして脳硬塞があげられています。この脳硬塞を診断する際の判断材料の1つとしてMRIを使用した特殊な検査(拡散強調画像Diffusion,潅流画像(Perfusion)があります。EPIという超高速撮影を行い、それぞれ1分程度の撮影時間で右の写真のような結果が得られます。非常に短時間で撮影できることから緊急時の検査としても利用されています。

西日本初のシステムってどこが新しいのでしょうか?
MRIの検査はCT等の画像診断装置として比較すると検査時間が長いという特徴があります。また、よりきれいな画像を撮影しようとすると、さらに時間が必要とされていました。しかし、この新しいシステムは、従来のMRIシステムよりも高画質な画像を短い時間で撮影することが可能です。

腹部領域の検査例
MRIは原理上、体の動きに弱い撮影方法です。したがって、腹部領域を検査するとき、患者さんに息を止めて頂く撮影もあります。この息止め時間が短ければ短いほど患者さんの負担は減ります。当院の装置では短時間の息止めできれいな画像を得ることができます。また、造影剤を使用せずに胆管・膵管等の撮影(MRCP画像)を行うこともできます。

ふえている前立腺癌

泌尿器科 蓑田 優

 最近はマスメディアによくとりあげられていますので前立腺癌という病気を耳にされた方は多いと思います。前立腺は男性にしかない臓器で、尿をためる膀胱の下にあり精液の一部をつくりこの中を尿道が貫通しています。前立腺癌はこの前立腺から発生する癌です。元来、欧米人に比べ日本人の罹患率は低かったのですが、近年、人口の高齢化、食生活の欧米化(動物性脂肪の摂取増量)などから患者さんの数が増えています。2015年には今の3倍に増加するという報告もあります。症状は尿が出にくい、おしっこが近い、夜、おしっこで何回も起きるなど、良性の前立腺肥大症とおなじ症状が多いのですが、進行した例では頑固な骨の痛み、麻痺などで見つかる場合もあります。
前立腺癌の検査は直腸内指診(肛門から指で前立腺をさわりその硬さ、表面の性状、大きさをみます)、PSA検査(血液でわかる腫瘍マーカー、4.0以下が正常)、経直腸的超音波検査、があります。一般的には、直腸内指診、PSA検査で調べ、前立腺に硬結を触れたり、PSA値が異常を示すときは、経直腸的超音波検査で前立腺全体を観察します。
 さらに、癌の疑いがあれば、超音波下で経直腸的針生検検査をおこないます。前立腺結石、前立腺炎、大きな前立腺肥大症では前立腺が硬かったり、PSA値が異常を示すときがよくあります。診断を確定するためには超音波下で経直腸的針生検検査が必要になります。細い針を用いて原則として6ヶ所生検をします。この検査で急性前立腺炎や、血尿、直腸出血が起きる場合がありますので、当科では患者さんに一泊入院してもらって観察するようにしています。
 経直腸的針生検検査で陰性であってもPSA値が上昇していったり、高値のまま推移する時は再検します。また、陽性に出た場合はそのまま病名を正確に告げるようにしています。
 治療は年令、癌細胞の分化度、広がり、患者さんの合併症の程度、社会生活の状況などで、総合的に判断するようにしています。なかには無治療で経過観察する場合もあります。今のところ、70才くらいの早期癌の患者さんにたいしては根治的前立腺摘出手術をすすめています。他にホルモン療法、放射線療法、抗癌剤による治療、およびそれらを組み合わせた治療がありますが、いずれにしても十分説明し、患者さんがよく納得された上で治療を始めます。
 従来の前立腺癌は進行した例が多かったのですが、最近は、PSA検査、超音波下での経直腸的針生検検査などの診断技術の進歩で年令が若く、かつ、早期に見つかる場合が多くなっています。そのおかげで、早期の前立腺癌は十分治癒が期待できます。
 頻尿、排尿困難、尿道違和感、尿潜血陽性、などがある場合には、早めに専門医を受診するすることが大事です。また、症状が無くても50才を過ぎたら、検診、人間ドックを利用してPSAの測定をお勧めします。4.0以上のときは専門医を紹介してもらうようにしましょう。

臨床工学室設置にあたって

看護科 後藤 勝也

 平成15年1月に県立宮崎病院内に臨床工学室が設置されました。臨床工学?医療と工学になんの繋がりが?と思われる方も多いとは思われますが、我々の従事する医療現場ではさまざまな医療機器が活躍し、近代医療は医療機器なしでは成り立たない程だと言われています。私達は、これらの医療機器に集約された医用生体工学の国家資格を有する「臨床工学技士」です。主に生命維持管理装置の操作やその他の医療機器の保守点検を行うことを業務とし、臨床の現場や今回設置された臨床工学室でこれらの業務を行っています。医療機器はテレビなどの家電品などとは異なり、「叩いて治ればOK!」ではありません。医療機器の状態によっては患者様は基より、医療スタッフなどの使用者側にも重篤な健康被害を招く恐れもあります。医療機器が、より良い状態で、より安全に、より効果的に使用できる環境造り、つまり「安全な医療現場」の提供を目指し頑張っています。これからも、医用生体工学の専門性を生かし、チーム医療の一員として安全な医療現場造りに貢献できるよう努めていきたいと考えています。

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