宮崎県立宮崎病院 - Miyazaki Prefectural Miyazaki Hospital

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第1号 県病院から こんにちは

1997.04.01

院内広報誌発行にあたって

院長 立山 浩道

 このたび、県立宮崎病院内のいろいろな情報を患者さんやご家族の方々に提供して、県立宮崎病院に対するご理解を深めていただこうとうい提案が、院内職員の中から出てまいりました。すでにインターネットでは県立宮崎病院のホームページを開いていますので、これから県立宮崎病院の情報をご覧になっていらっしゃる方もあるかと思います。今回は、肩の凝らない院内広報誌を発行することによって、身近な情報を定期的に提供し、県民の皆様に県立宮崎病院の生地の姿を見ていただこうということになりました。実のある広報誌として、永久に続けていけるものに育てたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、県立宮崎病院は、日頃は「県病院」と呼ばれて、県民の皆様から身近な医療機関として信頼をいただいています。私ども職員は、このことを肝に銘じながら、身近な医療機関であると同時に、県内の中核病院として最高で良質の医療を提供する医療機関でありたいと、日夜、誠心誠意努力をしているところです。当院で働くことを、私ども職員は誇りに思い、一方では、重大な責任が課せらたものと理解しています。
 当院に搬送された患者さんは余程のことがない限り、もうこれ以上、他の医療機関に転送することはできません。第三次救急を担う救命センターも設置され、総合的な救急医療機関という重要な役割があります。それだけに高度な医療水準が要求されます。それに応えるには、日頃の研鑽は勿論のこと、学会に出席したり、最新の医学雑誌に目を通したり、自分も学会発表や論文発表をして評価を受けたり、いつも世界的な視野に立った医療を心掛けなければならないのです。責任重大です。
 県立宮崎病院は大正10年に創立され、75年の歴史と伝統を有する病院です。永年の歴史の中で、諸先輩方は県民との間に絶大なる信頼関係を築き上げてこられました。子供の頃「県病院デ、ドモナラントナラ、モウテニャワントヨ!」と言われていたことが思い出されます。陸の孤島・宮崎の時代のことで、医療レベルは違っていたと考えられますが、人の心は今でも変わってないものと信じています。健やかな長寿健康社会、「日本一住み良い県・宮崎県」の一端を担うには、この信頼関係を維持することが大切と考えます。現代の合理化された世の中ではありますが、患者さんおよびご家族の皆様と私ども医療従事者とのゆとりある心のふれあいが、この広報紙の中から育まれることを期待しています。

愛と健康の贈物~献腎移植

副院長 豊田 清一

 県立宮崎病院では、県の中核病院として、県民のニーズに答えるために高度医療機器を整備し、かつ最新医療技術を駆使して、腎臓移植、骨髄移植、顕微鏡下手術、腹腔鏡下ならびに胸腔鏡下手術などの高度医療を行い、その成績は全国的及び世界レベルまでに到達しております。
 当院では、昭和63年に県内で初めての腎臓移植を行い、今日まで28例の腎臓移植を実施しました。その内訳は、27例が血縁者間の腎臓移植であり、一例が献腎移植であります。現在宮崎県内では、約二千名の方が慢性腎不全で血液透析を受けておられます。慢性腎不全の治療法には、血液透析療法や持続的腹膜透析療法(CAPD)に加えて腎臓移植があります。しかし、日本における腎臓移植の多くは生体腎移植であり、約3割のみが献腎移植であるのが現状で、慢性腎不全で透析を受けておられる方々が、献腎移植を受ける機会は極めて少ないものがあります。そこで献腎移植の普及を目的として平成4年に宮崎県でも腎臓バンクが発足し、腎臓提供を呼びかけており約4500名の方がすでに登録されています。一方では腎臓移植ネットワークにおいて、腎臓移植希望登録がなされています。宮崎県は九州・沖縄ブロックセンターに属し、九州管内で献腎の申し出のあった方から腎臓を提供していただき、公平かつ公正に腎臓移植希望者の中から移植を受ける方が決定されて腎臓移植が行われています。ひとりの方の提供された左右の腎臓はふたりの方に移植され、健康を取り戻すことができます。腎臓提供は、人のお役に立ちたいという本人の意思に基づいたもので、心から愛と善意によるものであり、いかなる強制力も働くべきものではありません。
 このような活動の中で、平成8年11月7日に宮崎県内で最初の献腎移植を施行することができました。他県で提供の申し出のあった腎臓が、空路及び陸路にて約20時間かけて午後11時に当院に搬送されてまいりました。深夜にもかかわらず多くの医療スタッフ(医師、看護婦、検査技師、放射線技師、コーディネーターなど)の協力により、午前1時に腎臓移植手術を開始し、午前5時30分に無事終了しました。移植された腎臓はすぐに尿の流出を認め、以後血液透析をする必要もなく良好に機能しました。こうして献腎移植は、腎臓を提供していただいた方とその御家族の善意と多くの人の惜しまない努力と協力に支えられて成し遂げられました。
 今回の献腎移植の成功によって、日本腎移植ネットワーク及び宮崎県腎臓バンクが実際に稼働していることが実証され、腎臓移植を希望されておられる方々にとっては朗報であり、大きな希望を抱かれ、現実味を帯びてこられたことでしょう。今後多くの方に腎臓バンクに腎臓提供登録をしていただき、将来は宮崎県内の献腎による移植が実現し、慢性腎不全で治療を受けておられる方々に”愛と健康の贈り物”が届くことを願っております。

■腎臓提供登録 宮崎県腎臓バンク
FAX 0985-26-7336 TEL 0985-25-3106

第1回院内コンサートを終えて

内科 田村 和夫

 新年を迎え1月25日土曜日午後、当院開設75周年の記念事業として院内コンサートが開催され、大変多くの患者さんに来ていただきました。ありがとうございました。県庁職員で構成されていますプロ並のカウンティバーズの歌に混じり、私と妻、三男がトリオでバイオリンとピアノを弾きました。冷や汗をかきながらの演奏でしたが、多くの人から「楽しんで聴きました」とのアンケートをいただきホッとしております。小学校からやっているバイオリンですが、素人の上、時間がないのでなかなか思うように弾けません。現在シティフィルハーモーニーでファーストバイオリンを弾いています。練習後私が疲れたふうをしていますと、妻にはいい加減にしたらとよく言われます。しかし、楽譜上のおたまじゃくしを追っている時は、音楽以外のことを全く忘れることができますので、私としては大変充実した遊びだと思っています。小さなお子さんをお持ちの方は、子供が余りいやがる場合は別として、何か音楽をさせておくと、大きくなった時必ず感謝されます。特に宮崎は弦楽器をする人が少ないので弦楽器をお勧めします。私個人としては次回の催しには患者さんも参加できるようなものを考えてはと思っています。皆様のご意見をお待ちしています。

医学の豆知識【胎盤バンク】

胎盤バンク

内科 牧野 茂義

 私たちの血液中には、白血球、赤血球、血小板などの血球成分があり、それぞれ重要な役割を果たしています。これらはすべて骨髄にある造血幹細胞という血液の元になる細胞からできています。骨髄移植とは、この造血幹細胞の数が少ないか、機能の悪い患者さんに対して、薬や放射線で自分の骨髄を空っぽにした後に健康な人の骨髄液をいれるという治療法です。ところで、この造血幹細胞は骨髄だけではなく、胎盤にも含まれているのです。出産後のへその緒から臍帯血を集めて骨髄移植と同様に臍帯血幹細胞移植を行うことができるのです。1989年にフランスで1例目が行われて以来、欧米では100例以上の血液疾患やエイズの患者さんに対しても行われ、その成果をあげています。日本でも10数例に行われ、”胎盤バンク”が設立され、非血縁者間にも利用できるようになってきています。ただ、ひとつの胎盤からは体重30kg程度の子供への移植に必要な量しか造血幹細胞を採取することができません。成人には数が足りず、また採取した臍帯血を分離凍結し、安全性を確認する費用の面など、まだまだ色々な課題を残していますが、母体内で赤ちゃんのベットの役割を果たし、出産後は無用で廃棄されていたものが、人の命を救う貴重なものに変わり、非常に期待されているのです。へその緒はひとりの赤ちゃんのためだけではなく、人類の命綱になりうるのかもしれません。

栄養指導について

給食係 長津 浩子

 待合ロビーの総合案内の奥にあります栄養相談室では、栄養士が毎週月曜日から金曜日まで栄養指導を行っています。入院・外来患者さんで栄養指導の必要な方は医師の指示により予約制で受け付けております。指導の方法は個別と集団の二通りがあり、個別栄養指導はその患者さんに合った資料や献立をお渡しして解りやすくお話しし、自宅で食事療法がスムーズにできるようにその方に合った方法をみつけられるようにしております。また、集団指導は入院・外来患者さんを対象に糖尿病教室を開催しています。医師や看護婦や栄養士がそれぞれの専門の立場から解りやすく指導していますので、一度のぞいてみませんか。

糖尿病教室

テーマ 担当 内容
1. 糖尿病とは 医師 原因・症状について / 血糖値の話
2. 糖尿病と合併症 医師 合併症について / 予防・治療法について
3. 糖尿病と日常生活 看護婦 日常生活で気をつけること / 日常生活の過ごし方
4. 食品交換表の見方 栄養士 食事療法について / 食品交換表について
5. 献立作成と実際 栄養士 献立の立て方 / 計量器具と計り方について

(1クール5回)
日時:毎週月曜日と木曜日 8時30分~9時15分
場所:栄養相談室(1階総合案内奥)
※祝祭日や振り替え休日は休みです。

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ご意見・お問い合わせ

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