今月の診療科「心臓血管外科」

2012.06.28

4月から6月までの3か月間心臓血管外科で研修させていただいた研修医2年目の齋藤勝俊です。
もともとは宮崎大学所属の研修医ですが、心臓外科希望であったため県内で最も優れた心臓外科の施設である県立宮崎病院の心臓外科で研修させていただきました。

県立宮崎病院の心臓外科は年間200を超える開心術と100件以上の血管手術の症例を誇り、成績も全国トップレベルです。
金城先生以下3名の先生方はみな鹿児島大学の出身で、僕の指導医の向原先生も鹿児島大学の心臓外科から来られた先生です。

研修医が1名だったこともあり、3か月の間に当科で行われた手術にほぼ全て第2助手として参加させていただきました。
手術に入れば人工心肺回路の準備や、FAライン挿入、CABGの静脈グラフト採取、閉創などをさせてもらいます。どの手技も他の施設であれば研修医2年目では経験できないものばかりです。
特に静脈グラフト採取は実際に採取したグラフトが冠動脈にバイパスされるので、最初は恐怖心もありましたが、手術後の患者さんの回復を見ると、自分の仕事が貢献したように思えて大きな達成感を感じます。

さらに動脈閉塞症の血栓除去手術や、下肢静脈瘤のストリッピングなどは術者として執刀のチャンスが与えられます。
もちろん指導医である向原先生が助手として最後まで指導してくださるので、緊張感はありますが安心して手術に臨むことができました。

県立宮崎病院の心臓外科は手術数に対する医師の数が少ないので、研修医であってもどんどん仕事を任されます。最近は手取り足取り指導するスタイルのところも多いですが、ここは先生方が忙しいので術後管理などは研修医に任される部分が多いです。

最初はカテコラミンの調整などもなかなかできませんが、慣れてくるとある程度自分で動かせるようになりますし、間違っていればすぐに指導医の先生が助けてくれます。

県立宮崎病院の心臓外科は、宮崎にいながら日本のトップレベルの医療に参加できる数少ない施設です。忙しいのは事実ですが、心臓外科だけでなく循環器内科や一般外科に興味があればここでの研修は絶対に将来の役に立つと思います。

3か月間しか研修できなかったのが残念ですが、たくさんの手術と症例を経験させていただき、本当に勉強になりました。

指導医からのメッセージ

心臓血管外科における研修医の先生方の指導をしている向原です。
心臓血管外科では手技的なものや特殊循環作動薬を用いた循環管理、不整脈治療など幅広く研修をしてもらうようにしています。
当科の手術症例は年々増加の一途で開心術は年間200例を超え, 総手術件数は330例超となりました。スタッフは3名ですので日常業務のなかで研修に来ていただいたレジデント, 研修医の先生方の力が強力な手助けとなっています。その分研修医の先生の仕事範囲が広く冠動脈バイパス手術における移植血管採取や術後循環作動薬の調節などは積極的に行ってもらっていますし、末梢血管手術は主に術者として執刀してもらっています。

齋藤先生は3か月間の研修でしたが将来は心臓血管外科希望とあって3ヶ月間の全手術に参加してもらい、末梢血管は主に術者として執刀してもらいました。術者の機会があることは好評なようで研修中は足の動脈血流と静脈採取に夢中になっていたようです。
このような環境ですので研修に来ていただいた先生方は3ヶ月程経過するとかなりの力をつけていることを感じます。

医局の特徴としては一般的な心臓血管外科のイメージとは異なり(?)慌ただしいなかでもかなり温和な雰囲気で仕事をしています。スタッフ全員が鹿児島からの単身赴任であり仕事が終わると街にでて反省会を繰り返しています。当科の研修を気に入って大幅に研修期間を延長したケースもありますし、女性の先生方にも好評ですので研修医の先生方、外科専門医取得前のレジデントの先生方を含めて今後当科研修希望の先生方が増えてくれれば我々としても嬉しい限りです。

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