1. 研究の対象
2018年4月~2025年8 月に国立がん研究センター東病院にて、または
2004年1月~2025年8月に宮崎県立宮崎病院にて、
手術治療(円錐切除または子宮摘出術) を受けられた成人の方。
2. 研究目的・方法
研究目的:子宮頸部胃型腺癌の発癌機序および早期発見につながるバイオマーカーを明らかにすることです。
研究方法:研究対象者の診療録から治療歴などの診療情報、病理情報を抽出し、解析を行います。また、病理診断に用いた組織の残余検体に対して空間トランスクリプトーム解析などを行います。
研究実施期間:研究許可日~2028年3月31日
3. 研究に用いる試料・情報の種類
情報:手術時の年齢、手術所見、画像所見、検査所見、治療経過、再発形式 等
試料:手術で摘出したがん組織のプレパラート、残余検体(パラフィンブロック標本)
4. 試料・情報の授受
研究機関である国立がん研究センター東病院、宮崎大学、東京大学に、解析のために試料を一時的に提供します。国立がん研究センター東病院の試料を用いた解析によって得られたデータの一部は、東京理科大学に提供され、解析されます。
試料・データの授受は、セキュリティ対策を施した上で行います。具体的には、個人を特定できる情報を削除した上で、追跡可能な郵送、またはパスワードをかけた状態でのクラウドサービス等により実施します。対応表は、提供元機関の研究責任者もしくは提供責任者が保管・管理します。
本研究のうち、国立がん研究センター東病院の試料の一部に対しては、先進ゲノム支援(PAGS)の支援を受けて、東京大学および東京理科大学において最先端の解析を行います。先進ゲノム支援により得られたデータは、個人を特定できない形で、Japanese Genotype-phenotype Archive(JGA)、NBDC ヒトデータベースへ登録されます。NBDC ヒトデータベースを通じたデータ共有では、日本国内の研究機関に所属する研究者だけではなく、製薬企業等の民間企業や外国にある研究機関に所属する研究者もデータを利用する可能性があります。これによって、ゲノム科学全体の発展に寄与することが期待されます。
宮崎病院の試料は、先進ゲノム支援の対象にはなりません。
本研究で用いた試料・情報を国内外の機関で実施する将来の医学的研究のために、研究終了後も大切に保管させていただきます。新たな研究に用いる際には、国内外の規制に則り、あらためて研究計画書を作成して研究倫理審査委員会の承認や研究機関の長の許可を受ける等、適正な手続を踏んだ上で行います。
なお、新たな研究の概要・研究機関については、新たな研究に関わる機関(試料・情報の授受を行う機関すべて)公式ホームページ等にて情報公開いたします。
- 国立がん研究センターが参加する研究に関する公開情報
https://www.ncc.go.jp/jp/about/research_promotion/study/zisshi.html
5. 研究組織・研究責任者
国立がん研究センター東病院 病理・臨床検査科 医長 長峯 理子(研究代表者)
宮崎大学 医学部 助教 阿萬 紫
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授 鈴木 穣
東京理科大学 大学院生命科学研究科 准教授 波江野 洋
既存試料・情報の提供のみを行う機関と提供担当者:
宮崎県立宮崎病院 副院長兼病理診断科主任部長 丸塚 浩助(提供責任者)
産婦人科 主任部長 谷口秀一
6. お問い合わせ等
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
試料・情報が研究に用いられることについて研究対象者の方もしくは研究対象者の代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも不利益が生じることはありません。
なお、この研究が適切に行われているかどうかを確認するためや研究の科学的意義を検討するために、国内外の第三者の立場の者が研究対象者の方のカルテやその他の診療記録、研究データなどを拝見することがあります。このような場合でも、これらの関係者には守秘義務があり、個人情報は守られます。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:(各機関で変更可能箇所)
研究責任者(または提供責任者):谷口 秀一
連絡先:宮崎県立宮崎病院産婦人科
住所:宮崎県宮崎市北高松町5-30
電話番号:0985-24-4181(代表)
研究代表者:国立がん研究センター東病院 病理・臨床検査科 長峯理子
〒277-8577 千葉県柏市柏の葉 6-5-1
TEL:04-7133-1111 (代表)

