医師2名で担当しています。少ない人数ですが、日本リウマチ学会リウマチ専門医、指導医、評議員、教育施設などの認定を受けています。方針決定に際しては常に根拠を追求し、患者背景に応じた過不足のない対応を心がけています。
対象疾患
対象疾患は、関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、全身性エリテマトーデス、全身性硬化症、多発性筋炎・皮膚筋炎、シェーグレン症候群、混合性結合組織病、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、強直性脊椎炎、成人発症スチル病、ベーチェット病、などです。リウマチ性疾患、膠原病、結合組織病、全身性自己免疫疾患などの用語で総称される疾患です。
関節リウマチの治療では、世界的標準治療において第一選択薬であるメトトレキサートから、生物学的製剤、JAK阻害薬まで使用しています。点滴静注するタイプの生物学的製剤は、初回のみ一泊二日から二泊三日の入院で投与し、2回目以降は外来化学療法室を使用して日帰りで投与しています。新しい関節リウマチ治療薬の治験に参加しています。
重症膠原病の診療は当科に期待されている最も重要な仕事と考えています。生物学的製剤、血漿交換療法などを含めた集学的治療を行っています。
2017年度 診療実績
主な内訳 | 総外来患者数760名 | 総新患数290名 |
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関節リウマチ | 216名 | 48名 |
リウマチ性多発筋痛症 | 44名 | 22名 |
全身性エリテマトーデス | 94名 | 20名 |
全身性硬化症 | 23名 | 5名 |
多発性筋炎・皮膚筋炎 | 36名 | 7名 |
シェーグレン症候群 | 22名 | 15名 |
混合性結合組織病 | 13名 | 2名 |
高安動脈炎 | 5名 | 2名 |
巨細胞性動脈炎 | 6名 | 1名 |
結節性多発動脈炎 | 2名 | -名 |
顕微鏡的多発血管炎 | 25名 | 11名 |
多発血管炎性肉芽腫症 | 11名 | 2名 |
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 | 9名 | 2名 |
ヘノッホ・シェーンライン紫斑病 | 2名 | 1名 |
強直性脊椎炎 | 4名 | 2名 |
乾癬性関節炎 | 8名 | 4名 |
反応性関節炎 | 3名 | 3名 |
SAPHO症候群 | 1名 | 1名 |
成人発症スチル病 | 10名 | 3名 |
ベーチェット病 | 22名 | 7名 |
IgG4関連疾患 | 8名 | 2名 |
多中心性キャスルマン病 | 4名 | -名 |
TAFRO症候群 | 2名 | -名 |
サルコイドーシス | 9名 | -名 |
- 2017年度に生物学的製剤を投与した患者数は112名で、うち関節リウマチは75名でした。
(文責:上田尚靖)