宮崎県立宮崎病院 呼吸器内科では、下記の臨床研究を実施しております。
この研究では、患者さんの 日常診療で得られたデータ(情報)および以前にご参加頂いた下記研究のデータを利用させて頂きます。
ご自身のデータがこの研究に利用されることについて、異議がある場合は、情報の利用や他の研究機関への提供をいつでも停止することが出来ます。研究の計画や内容などについて詳しくお知りになりたい方、ご自身のデータがこの研究で利用されることについて異議のある方、その他ご質問がある方は、以下の「問い合わせ先」へご連絡ください。
研究課題名
ニューモシスティス肺炎の予後に関する因子の検討のための多施設共同後ろ向き観察研究
- 研究の主宰機関: 国立病院機構姫路医療センター
- 研究代表者: 三宅 剛平
1. 研究の概要
ニューモシスティス肺炎は Pneumocystis jirovecii(ニューモシスティス イロベチ)を病原微生物とする、主に細胞性免疫が著明に低下した状態で発症する日和見感染症です。AIDS 関連日和見感染症の代表的な疾患ですが、その他にもステロイドや免疫抑制剤の長期使用、抗 TNFα 抗体などの生物学的製剤の使用、抗がん剤の使用、悪性腫瘍の存在など様々な免疫抑制状態が発症の危険因子となります。特にステロイドは自己免疫疾患の治療、抗がん剤の制吐剤としての使用など幅広い領域で使用されますが、ニューモシスティス肺炎発症リスクとなる具体的な体重当たりの用量や期間についての詳細な検討はなされていません。基礎疾患に対するステロイドの使用がニューモシスティス肺炎の予後に影響する研究はいくつかありますが、さらに体重当たりの過去のステロイドの量やステロイドの使用期間、その他の危険因子の有無を詳細に検討することで正確にニューモシスティス肺炎の発症や予後に関与する因子を明らかにできるかもしれません。本疾患は重篤な肺炎ですが早期診断、集中治療で救命できる場合もおおく、その発症や予後に関わる因子を明らかにすることは重要と考えられます。そこで今回、多施設でニューモシスチス肺炎症例を後方視的に検証し、ニューモシスチス肺炎発症および予後に関連する因子を明らかにすることを目的とします。
2. 目的
多施設でニューモシスティス肺炎と診断した症例について後方視的に解析・検討することでニューモシスチス肺炎発症のリスク因子や予後に関連する因子を見つけ、日常診療に生かしたいと思います。
3. 対象者
当院にて2010年から2021年に当院にてニューモシスチス肺炎と診断された症例が対象です。
4. 方法
対象となる方のカルテ情報から、年齢、性別、発症場所、予後、基礎疾患、原因疾患などの情報を利用させて頂き、情報の解析を行います。
5. 個人情報の保護・外部への試料・情報の提供
安全管理措置として各施設で連結可能匿名化対応表を作成します。データについては病歴、年齢、性別、身長、体重および血液・生理・画像検査データを取り扱いますが、対象となる方の個人を同定できる情報は一切使用しません。システムにはID/パスワードを保有するものしかアクセスできないように制限し、対応表は研究責任者が保管・管理します。
6. 費用負担
この研究を行うあたり、対象となる方が新たに費用を負担することは一切ありません。
7. 利益及び不利益
この研究にご参加いただいた場合の利益・不利益はありません。参加を拒否された場合でも同様です。
8. 研究成果の公表
この研究で得られた研究成果を学会や医学雑誌等において発表する場合があります。この場合でも個人を特定できる情報は一切利用しません。
9. 参加拒否したい場合の連絡先
この研究に参加したくない(自分のデータを使ってほしくない)方は下記連絡先へ遠慮無く申し出てください。また、参加拒否をしたい場合は2023年3月31日までに申し出てください。
10. 疑問や質問があった場合の連絡先
この研究に関して疑問や質問があった場合は下記連絡先へ遠慮無く連絡をお願いいたします。
連絡先
宮崎県立宮崎病院 呼吸器内科 姫路大輔
TEL. 0985-24-4181(代表)