宮崎県立宮崎病院看護部では、下記の臨床研究を実施します。
皆様には本研究の趣旨をご理解頂き、ご協力を承りますようお願い申し上げます。
研究課題名
- 頭頸部がん患者の食べることに影響する主観的症状の出現と看護介入の実態~A 病院入院患者における放射線療法と化学放射線療法の比較~(宮崎県立宮崎病院倫理審査承認番号20-57)
1. 研究の概要
頭頸部がん放射線療法を受ける患者さまの食べることに影響する有害事象が生じた場合、看護経験などの看護師の個人的要因から差が生じないよう、一貫したケアの提供を検討する必要があります。また、食べることは患者さんの意思に基づく自発的な行為であるため、症状に合わせた看護介入は必須といえます。
そこで、頭頸部がん放射線療法を受ける患者さまに対する看護実践をより良いものとするため、本院6 東病棟において、放射線療法もしくは化学放射線療法を受けた患者さまの診療録と看護記録を対象とした看護研究を行います。
2. 目的
本研究の目的は、放射線療法及び化学放射線療法を受けた頭頸部がん患者さまの食べることに影響する主観的症状の出現とそれに伴う看護介入の傾向を明らかにし、食べることに対する看護実践の示唆を得ることです。
3. 対象者
2016年4月から2018年5月までの期間、本院6東病棟において放射線療法及び化学放射線療法を受けた頭頸部がん患者さまの診療録と看護記録が対象となります。
4. 方法
対象となる方の診療録と看護記録から、疾患、年齢、化学療法の内容、総放射線量、胃瘻造設の有無、主食・副食の摂取量、口腔内乾燥の有無、味覚障害の有無、嘔気嘔吐の有無、口腔咽頭粘膜炎の自覚症状の程度、口腔咽頭粘膜炎に伴う痛みの程度、の情報を得て統計的に分析します。
5. 費用負担
この研究を行うにあたり、対象となる方が新たに費用を負担することは一切ありません。
6. 利益及び不利益
この研究にご参加いただいた場合の利益・不利益はありません。参加を拒否された場合でも同様です。
7. 個人情報の保護
研究にあたっては、対象となる方の個人情報を容易に特定できないように、数字や記号などに置き換え、「匿名化された試料・情報」として使用いたします。
8. 研究成果の公表
この研究で得られた研究成果を国内の看護系学会誌で論文発表を行うことにより公表します。この場合、個人を特定できるデータは公開しません。
9. 参加拒否したい場合
この研究に参加したくない(自分のデータを使ってほしくない)方は、2021年7月31日までに下記連絡先へ遠慮無く申し出てください。学会等で公表後は途中辞退することができない場合もあります。
10. ご質問や疑問
この研究に関して疑問や質問があった場合は下記連絡先へ遠慮無く連絡をお願いいたします。
連絡先
宮崎県立宮崎病院:0985-24-4181(代表)
担当者:看護部 6東病棟 原田 裕美